6月19日、小雨の中、平中平窪の常勝院岩城寺さまに伺いました。
午前10時より、2019年10月12日・13日に発生した「令和元年東日本台風」により、犠牲となられた方々を追悼する「東日本台風物故者追善法要」が執り行われ、総代長並びに総代のみなさまなどとともに列席させていただきました。
平窪地区は、お亡くなりになられた方はじめ、建物の床上床下浸水など、東日本台風で甚大な被害を受けました。常勝院岩城寺様では、敷地そばの夏井川堤防から越水した濁流により付近一帯が水没した中で、地域の被災者に寄り添い、物資等の配布場所としてお寺を提供するなど、被災しながらも、地域住民の皆様への支援に尽力されました。
本堂での「東日本台風物故者追善法要」では、ご住職・副住職が読経をあげ、お亡くなりになられまたした御霊を懇ろにご供養されました。その後、犠牲となられた方々の追悼の意を込めて、大地の生命力、大慈悲の心で人々を包み込む地蔵菩薩様が建立された、山門前にて「地蔵菩薩開眼法要」が営まれ、ご住職の読経、除幕式が行われました。
東日本台風の水害の際には、このお地蔵様の頭の高さ(地上2m40cm)まで水位が上がったそうです。被災から1年8ヶ月、改めて被災当時の様子を記録として後世に残す意味も込めて、水の深さと同じお地蔵様が建立されといいます。
法要の後、本堂で、過日、御披露目式典が執り行われた「風神・雷神・雨神・陽神」襖絵を拝見させていただきました。この襖絵は、自然と命の共存共生を願い製作されたもので、自然界を司る「風」「雷」「雨」「太陽」の守魂が人間化に姿を現し、全ての命を自然界の災いから守る魂として表現されたものとお聞きしました。