一昨年10月の令和元年東日本台風の際、二級河川新川による浸水被害があった平26区と平53区から、いわき市役所を通じて福島県いわき建設事務所に提出された、二級河川新川の河川改修に関する要望について、福島県いわき建設事務所は、8月18日付けで回答を示しました。
福島県いわき建設事務所は、令和2年度から、新川のうち内郷高野町から平南白土の夏井川との合流部までの約24.7㎞について、災害復旧工事並びに河道掘削工事や伐木処理工事などの水害対策を実施中です。本年3月より内郷御厩町の内郷高架橋から平谷川瀬の梅本橋までの約1.2㎞の河道掘削工事が進められ、本年3月までに梅本橋から平北白土の高橋まで約2.5㎞の伐木処理工事も完了しました。
平26区と平53区からの要望は、現行計画の平谷川瀬の梅本橋までをさらに延長し、梅本橋から平北白土の高橋まで約2.5㎞の河道掘削工事を継続して実施するよう求めるものです。
平26区と平53区からの要望項目と福島県いわき建設事務所の回答は、以下の通りです。
1、菱川橋から、新田橋、三倉橋、柳橋までの堤防コンクリート障壁躯体の再構築、改修
・県の回答ーコンクリート側壁について
現地調査した結果、コンクリート側壁の亀裂(クラック)を確認しましたので、今年度中にクラック補修を実施してまいります。
2、新田橋から三倉橋までの堤防上部歩道周囲の歩行と車両通行に危険な桜の木の剪定
・県の回答ー桜の枝について
現地調査した結果、桜の枝が繁茂し、隣接する市道まで伸びている箇所がありましたので、車や歩行者等の交通に支障無いよう、今年度中に選定を実施してまいります。
3、新川河道の拡幅と掘削
・県の回答ー川幅等の改良、樹木の伐採について
今回の新川の要望箇所は河川改修済み区間であることから、川幅や川底を広げる改良事業の予定はありません。
なお、経年の影響により河川に溜まった土砂については、現地の堆砂状況を確認しつつ、適宜、撤去を実施します。また、河川内の樹木についても同様に伐採を実施します。
これらの維持管理を実施すつことで、適正な河川の流量確保に努めてまいります。