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夏井川・鮫川水系の流域治水プロジェクトを策定

 8月26日、「夏井川・鮫川流域治水協議会」は、第3回協議会を開催して、 流域の関係者が一体的かつ多層的に実施する、河川改修等のハード整備や避難・水防等のソフト施策の全体像を示した「流域治水プロジェクト」 を策定しました。いわき市は、これによって、水害の防止・軽減に向けた取り組みを推進します。
 令和元年東日本台風により甚大な被害を受けた夏井川・鮫川水系は、河川管理者である福島県やいわき市などの流域市町村等の流域全体の関係者が、4月から、「夏井川・鮫川流域治水協議会」を設置して、流域治水の計画的な推進に向けた対策を協議してきました。
 流域治水プロジェクトは、気候変動により近年頻発する降雨量の増大と水害の激甚化・頻発化に備え、集水域から氾濫域にわたる行政関係者などが協働して、流域全体で水害を軽減させる治水対策「流域治水」を計画的に推進するものです。
 協議会の主催は、福島県、事務局が福島県いわき建設事務所企画調査課並びにいわき市土木部河川課。構成員は、いわき市長、鮫川村長、古殿町長、小野町長、福島県県中・いわき建設事務所長他31名。(オブサーバー:東北地方整備局地域河川課長、福島地方気象台長、磐城森林管理署長 他)。

 プロジェクトの骨子は、以下の通りです。
 1、夏井川水系流域治水プロジェクト
  夏井川では、上下流・本支川の流域全体を俯瞰し、県、市町が一体となって、以下の手順で「流域治水」を推進する。
 {短期}
  ・令和元年東日本台風で被災した箇所などの改良復旧事業や、河道掘削、堤防機能強化などの治水対策を行う。
  ・避難判断の目安となる機器の設置拡大や、安全な避難経路確保のための道路冠水頻発箇所の解消などを進める。
  ・各種ハザードマップの周知啓発や防災意識向上のための出前講座などを推進する。
 {中長期}
  ・流域全体の安全度向上のための洪水調節施設等の検討を行うとともに、溜池等の治水利用や田圃ダムの取組を進める。
  ・継続的な河川の維持管理や森林の適正な整備のほか、被害リスク回避のためのソフト施策の更なる拡充を図る。

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 2、鮫川水系流域治水プロジェクト
  鮫川では、上下流・本支川の流域全体を俯瞰し、県、市町が一体となって、以下の手順で「流域治水」を推進する。
 {短期}
  ・河川改修事業、河道掘削、堤防機能強化などの治水対策を行う。
  ・避難判断の目安となる機器の設置拡大や、安全な避難経路確保のための道路冠水頻発箇所の解消などを進める。
  ・各種ハザードマップの周知啓発や防災意識向上のための出前講座などを推進する。
 {中長期}
  ・流域全体の安全度向上のための河川改修事業をさらに推進するとともに、溜池等の治水利用や田圃ダムの取組を進める。
  ・継続的な河川の維持管理や森林の適正な整備のほか、被害リスク回避のためのソフト施策の更なる拡充を図る。

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by kazu1206k | 2021-08-26 22:37 | 防災 | Comments(0)

佐藤かずよし


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