「フードバンクふくしま」が、新型コロナウイルス感染症の拡大で生活が大変な方々を、「食」で応援する「食料の無料配布会」を始めています。
「フードバンクふくしま」の運営団体である、認定NPO法人いわき自立生活センターとNPO法人みんぷくでは、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、失業と貧困が広がり、食事の回数制限から成長期の子供達の栄養問題や社会不安が問題化し、「共に生きる社会」に逆行するような事態が進行しているため、何かできることはないかと考え、「フードバンクふくしま」を立ち上げ、生活困窮者の生活を応援する趣旨で、困っている人たちに食料や日用品を定期的に配布することになりました。
スーパーや生協などをはじめ、家庭菜園を持つ個人にもに食料提供を呼びかけ、毎月第2土曜日に、留学生の通う大学も含めて、困っている市民に、市内数カ所で配布会を行います。
第1回の食料配布会は、7月10日、四倉公民館、東日本国際大学、金刀比羅神社、下神白復興公営住宅、錦公民館など6箇所で行われ、大人243人、子供43人、合計288人の方々に、主食のお米が835kg、副食が432kg、合計1,267kgが配布されました。
その一つ、東日本国際大学での配布活動では、同大学の1号館1階エントランスホールで、申し出のあった同大学の留学生の皆さん22名にライスパック・インスタントカレー・カップメン・パスタ・お菓子等の食料支援が行われました。支援を受けた留学生の皆さんは、コロナ禍の中、大変喜んでおられたそうです。
8月9月の配布会は、いわき市が「まん延防止等重点措置」の対象区域に指定されたため、中止のやむなきに至りましたが、10月から再開の予定です。
また、配布を通して、社会的な支援が必要な方には、相談事業所に繋いだり、社会復帰の足掛かりが必要な方には、就労継続支援B事業所を紹介していく計画です。