いわき市では、平成26年度に、全国で多発する通学時の児童生徒が交通事故に巻き込まれる事故を受けて、通学路の安全対策を図るため、「いわき市通学路交通安全対策プログラム」を策定して、翌年、学校関係者、国道・県道・市道などの道路管理者、警察等と推進組織を立ち上げ、平成28年度に、通学路の危険箇所の一斉合同点検を実施、平成29、30年度、ソフト、ハードの両面から危険箇所の改善を行ってきました。
令和元年度には、学校関係者・PTA関係者・道路管理者・警察等と連携し、市内の小学校において、3年に1回の通学路の危険箇所の一斉合同点検を実施し、その点検結果をもとに次回の令和4年度の点検までに、全ての危険箇所がソフト面・ハード面から改善されることを目標に対策しているところです。
こうした中で、6月末に、千葉県八街市の市道で、飲酒運転のトラックが下校途中の児童の列に突っ込み、児童5人が死傷する痛ましい事故が起きました。
このため、現在、児童生徒の登下校時における交通安全対策並びに防犯対策に取り組んでいる「いわき市通学安全対策推進会議」では、令和元年度通学路一斉合同点検で危険箇所としてあげられたものについて、今年度末までに対策を講ずるよう関係機関に要請しました。
特に、歩道の設置や予算面、用地取得などの問題で対策が困難な箇所について、これまで対象から外していたものも、再検証して、予算確保などに努め、改善に向けて検討を進めるよう要請しています。