いわき市水道局は、本年10月3日におきた和歌山市の水管橋落下事故を受け、10月4日から25日まで、緊急に水管橋の点検を実施しました。厚生労働省も本年10月8日付けで点検等を各自治体に依頼しています。
点検箇所は、市内の水道管単独の水管橋168箇所のうち、断水などにより市民生活への影響が大きい口径30cm以上の水管橋104箇所で、水道管本体及び補剛構造、空気弁や伸縮管などの付属物、橋台や橋脚のクラックなどの点検を実施したものです。
その結果、全104箇所のいずれも、直ちに対応が必要なものはありませんでした。なお、経年劣化が確認され、今後の継続監視が必要な箇所が31箇所判明しましたので、今後も従前どおり月1回の施設巡視時において監視していきます。さらに、残りの口径30cm未満の水管橋64箇所も点検を実施していく、としています。
なお、本市には、和歌山市と同じ水道管を吊った形式(ランガー形式)の水管橋はないとのことです。
以下、点検結果の内容です。
1 点検箇所数
水道管単独の水管橋168箇所のうち、断水などにより市民生活への影響が大きい口径30cm以上の水管橋104箇所
※ 橋梁に添架している水道管(橋梁の桁と桁の間など内部に架設している水道管)は除く。
2 主な点検事項
「水道施設の点検を含む維持・修繕の実施に関するガイドライン(厚生労働省:令和元年9月)」に基づく点検項目に沿って点検を実施しました。
⑴ 水管橋本体(水道管及び補剛構造)の状況
漏水の有無、管を支持する補剛材、外面の塗装状況、変形及び腐食など
⑵ 付属物
空気弁、地震時等の揺れ対応の伸縮管、侵入防止柵の状態など
⑶ 橋台、橋脚
コンクリートの状態(クラック、剥離など)、沈下、傾きなど
3 点検結果
全104 箇所のいずれも、直ちに対応を必要とする水管橋はありませんでした。
点検項目に基づく評価は次のとおりです。
⑴ 現状では問題なし 73箇所
⑵ 経年劣化が確認され、今後の継続監視が必要 31箇所
① うち4箇所については、点検時にサビを防止するための防食テープ内部から水滴が落ちていたため、漏水を防止する器具により対応し、現在、水滴は発生していません。
② ほか27 箇所については、経年劣化による塗装の剥離やサビなどが確認されたことから、順次、対応していきます。
4 今後の対応
今回点検した水管橋のうち、直ちに対応を必要とする箇所はありませんでした。
また、残りの口径30cm未満の水管橋64箇所についても点検を実施しているところであり、
今後も従前どおり月1回の施設巡視時において監視していきます。