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いわきのアウトリーチ情報交換会、アリコミ

12月9日夜、いわきアリオスのカンティーネで、アリオスコミュニティの月イチ情報交換会が開かれました。 

12月は、第6回 いわきのアウトリーチ情報交換会

いわきアリオスでは開館前の2007(平成19)年から、学校や地域のコミュニティスペースに芸術家のパフォーマンスをお届けする「おでかけアリオス」を行っていますが、それ以前から、市内では様々な文化団体、個人がこうしたアウトリーチ活動を継続されていました。

今回は、市内でアウトリーチ活動に携わっている方々にお集まりいただき、各々の活動内容や課題を共有してみる試みでした。

代表のあいさつ、開催にいたる経緯とアウトリーチの意味合いの説明の後、いわき市内でアウトリーチを実施されてきた方々から、アウトリーチ活動を始めたきっかけと時期、活動内容と実施回数、依頼(主催)者、実施場所、および対象者、活動に伴って発生する費用と負担などなど、実践者からのこれまでの活動が報告されました。

活動報告の概要は、以下の通りです。


①いわき市文化協会(田村学さん)


・「何のためにやるのか」ということ。15年前、600団体で始めた。学校に派遣する。文化課から学校に案内を出していただき、茶道が一番の人気だった。指導する先生の希望は、指揮法や楽器を教えてほしいとの希望もあった。

・5年間ぐらいやった。費用は文化協会で持ちました。大変なお金が掛かるようになり、定期化してやれなくなり、公費でやるべきとの提案もしました。

・子どもの興味は、大人とは違う。大上段でこれを与えるというものではない。出前は、望んでいる方に受け取られるのか。生涯学習課でアンケートとった。まず、アンケートを取り何が必要か、捉えることが大事ではないか。

・若者と分離している現状がある。こういう形で共有すればいいというものではない。今まで活動しているので成果と問題点をきちんととらえること。1回見たから体験したというものではない。文化運動の継続性を持っていくこと。


②いわき交響楽団(渡部敏雄さん)

・そもそもオーケストラできないのか、青年会議所と市民で。45年前に、小林研一郎さんの演奏会から始まった。文化課から生涯学習課と一緒に。移動音楽祭を、2006年まで、市内くまなくフルオーケストラで延50回演奏した。「顎足自分持ち」。学校に限らず、老健施設などにも行った。


③いわき芸能倶楽部(古川隆さん)

・1995年から25年間継続している。年1回いわき芸能フェスティバルを開催。震災・原発事故がターニングポイントになり、20数ヶ所の避難所を慰問した。実演家の団体だ、出前寄席が当たり前。社会福祉団体や包括支援センターからの依頼も。コロナ禍で止まって11月から平年に戻る。


④アリオス(矢吹修一さん)

・お出かけアリオス。クラシックの演奏者と出掛ける。専門のアウトリーチ部門を持っており、年間40〜50回。これまで合計700回。9割がクラシック、その他は身体、演劇。学校が一番多い。費用はアリオス負担。きっかけをつくるのが大事と15年続けている。


後半は、フリートーク。報告を聞いて感じた「アウトリーチ」のイメージや、アウトリーチで伝えたいことなどを会場参加者も含めて意見交換しました。


*アリオスコミュニティは、未来のために いわき市民の有志の呼びかけでつくる、新しい「場」です。興味をお持ち方、「何かやりたい」と思う方は、ぜひ一度いらしてください。1回のみの参加も歓迎です。


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by kazu1206k | 2021-12-10 16:08 | 文化 | Comments(0)