子育て給付金予算や小野町処分場の再搬入撤回決議を可決、いわき市議会12月定例会

　いわき市議会12月定例会は、市長提出議案22件について可決・同意し、12月16日閉会しました。

　可決・同意した案件は、条例の廃止が1件、「文化スポーツ室」及び「観光交流室」を統合して「観光文化スポーツ部」を新設する「いわき市部等設置条例の改正」、固定資産税の課税免除を実施するための「いわき市税特別措置条例の改正」、南部アリーナなど市の地域体育施設の電気使用料を引き下げる「いわき市体育館条例及びいわき市コミュニティセンター条例の改正」など条例の改正6件。

　また、新型コロナウイルス感染症対策で0歳から18歳までの児童を育てる世帯を支援する臨時特別給付金や新型コロナウイルスワクチンの3回目接種等に要する経費など「令和3年度一般会計補正予算」などの令和3年度補正予算7件。

　さらに、高久保育園園舎改築工事の工事請負契約、南白土地域振興事業用地の財産取得、滝尻3号公園など指定管理者の指定など、その他5件。教育委員会委員任命の同意を求める件など人事案3件などでした。

　また、「小野町一般廃棄物最終処分場の変更許可申請に対する決議」及び「シルバー人材センターに対する支援を求める意見書」を可決しました。

●12月補正予算の主な内容

・子育て世帯への臨時特別給付金—国の経済対策に沿い、新型コロナウイルス感染症の影響長期化の中、0歳から18歳までの児童を育てる世帯を支援する臨時特別給付金。支給対象者44.800人（推計）：約44億8,000万円。

・新型コロナウイルスワクチン接種対策費—新型コロナウイルスワクチンの3回目接種等に係る医師及び集団接種会場の確保に要する経費：約9億6,163万円。

・放課後児童クラブ利用料減免事業費—感染拡大防止のため市からの要請により保護者が放課後児童クラブの利用を自粛した場合の利用料の減免（上限1日当たり500円）：約3,850万円。

・放課後児童クラブ臨時休業時特別開所支援事業費—感染対策に伴う小学校の臨時休校等により午前中からクラブを開所したことによる経費の一部支援：約1,152万円。

・過年度発生災害復旧費（農業用施設）—令和元年東日本台風で被災した遠野町の鮫川堰の災害復旧での護岸工事費の増額：約4,978万円。

・過年度発生災害復旧費（農地）—令和元年東日本台風で被災した小川町関場地区の農地被災復旧において耕土復旧に伴う事業費の増額：約3,564万円。

・児童手当支給事務費—児童手当支給事務で制度の改正に対応するシステムの改修費：約1,706万円。

・財政調整基金積立金—突発的な災害や急を要する経費など財源不足に備える：約3億988万円。