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脱原発福島ネットワークの2022総会

 1月10日午後、いわき市で脱原発福島ネットワークの2022総会が開催されました。
 総会は、世話人あいさつに続いて、①2021年の活動報告と総括について、次の課題毎の報告が行われました。
 ・「東電交渉、事故収束と被曝労働」・「汚染水、刑事裁判」・「ひだんれんの活動」・「健康被害、甲状腺がん、事故後の福島で電通がやってきたこと」・「廃棄物問題」・「避難の権利」
 脱原発福島ネットワークの2021年の活動報告では、ネットワーキングニュース「アサツユ」の月1回発行・配布を継続し、3月17日「福島はオリンピックどごでねぇ」アクションを「ひだんれん」とともに「Jヴィレッジ」周辺で実施した他、東電交渉は、2月の再開58回交渉から11月の63回交渉まで6回開催され、下記の通り要請書の提出に基づき、中長期ロードマップの見直し、理解と合意のない汚染水の海洋放出処分を中止などをめぐって回答と質疑が重ねられたことが報告されました。

 ・4月7日再開第59回:「福島第一原発事故炉の安全対策と中長期ロードマップの見直しを求める要請書」を提出。
 ❶福島県沖地震による原子炉格納容器の損傷点検、安全対策。
 ❷3号機故障地震計を放置責任、管理体制の是正策。
 ❸2・3号機原子炉格納容器上蓋シールドプラグ及び1・2号機排気筒基部汚染等の対応策。
 ❹被曝低減の最大化、廃止措置等の中長期ロードマップの見直し。
 ・6月2日再開第60回:「理解と合意のない汚染水の海洋放出処分を中止し、陸上保管とトリチウム分離技術の実用化を求める要請書」を提出。
 ❶県漁連との文書約束反故の理由を明らかし、関係者に謝罪。
 ❷事故及び汚染水発生責任、被害の未然防止、理解と合意のない汚染水の海洋放出処分を中止。
 ❸沖合パイプライン放出やめ、放射性廃棄物の海洋投棄を原則禁止するロンドン条約と国連海洋法条約を厳守。
 ❹敷地利用計画を見直し、汚染水の陸上保管及びトリチウム分離技術の実用化。

 また、トリチウム等汚染水の海洋放出反対は、「これ以上海を汚さないで!市民会議」に参加して、下記のキャンペーンやアクションなどの取り組みました。
 ・1月31日 市民集会「どうなっちゃうの?ふるさとの海 市民の目でみる汚染水」
 ・4月11日 ふるさとの海を守れ!漁業を守れ!子どもたちを守れ!緊急行動及び記者会見。
 ・4月13日 内堀雅雄福島県知事に「海洋放出する基本方針の決定を拒否」の要請書を提出。
 ・4月24日 後藤政志さんオンライン勉強会
 ・自治体議会6月定例会、海洋放出決定の撤回を求める意見書採択呼びかけ。
 ・6月5日 原発汚染水の海洋放出に反対する13日一斉スタンディグの呼びかけ。
 ・6月26日 第2回廃炉・汚染水説明意見交換会(奥田審議官)「理解と合意のない汚染水の海洋放出処分を中止し、陸上保管とトリチウム分離技術の実用化を求める要請書」を提出。
 ・7月18日 海の日アクション「どうなっちゃうの、ふるさとの海 市民の目で見る汚染水パートⅡ」オンライン集会。
 ・11月13日 「汚染水を海に流すな!海といのちを守る集い」ゲストトーク:野崎哲小名浜機船 曳網漁業協同組合組合長、リレートーク:
 ・11月27日 第3回廃炉・汚染水 説明意見交換会(福田光紀事故収束対策室長)

 休憩を挟んで、②2022年の活動計画の協議と具体化では、2022年の活動の柱として「東電交渉の継続→トリチウム等汚染水、被曝労働者の待遇改善ほか」「汚染水海洋放出中止→これ以上海を汚さないで!市民会議による毎月13日スタンディング・海の日アクション、海といのち福島ネット」「アサツユへの投稿と拡大→リレーエッセーの年間執筆者12人」などを、協議しました。
 下記に、主な意見を紹介します。
 ・労働者の尊厳を奪い続ける東電に未来はない。
 ・汚染水の海洋放出阻止、今年が正念場。
 ・今年もいろんな人と繋がっていきたい。
 ・放射性廃棄物は見える所におけ、が鉄則だ。
 ・原発事故から11年経って、みんなピントがズレてきた。汚染水も自分ごととして考えられない人も多い。
 ・廃棄物の再利用問題やサイト内での蓄積されるスラッジをどうするのか、問題だ。
 ・年齢的にも先が見えてきた年頃になり、若者との関係づくりを進めたい。
 ・全原発の廃棄をどうしていくか。最終処分場問題、逃げられない。福島人として何ができるか。
 ・労働者被曝、廃炉に伴い責任のない人が被曝しなけれならない。対話を通して次の動きにつなげたい。
 ・東北、福島は1000年の植民地だ。対立軸をハッキリさせる。原子力ムラの弱点。汚染水を海に流すなの全国運動作る必要がある。反対への水路を作る。法的根拠のない廃炉について、脱法状況の追及が必要だ。「当事者抜きに決めるな!主権者が決める!」と訴えたい。県知事選、参議院選などでどうアピールするか。
・柏崎再稼働諦めない東電、3月の取材でしっかり伝え、発信していきたい。
・刑事裁判、やって良かった。やることが山積。一つ一つ日々積み上げていきたい。
・刑事裁判、株代しっかりやる。志賀原発原告団としての活動も。普通の人に脱原発広げる俳句も進めたい。
・イノベーションコースト構想の問題。
・「福島植民地支配」、東電原発事故はひとつの帰結。



●脱原発福島ネットワーク
1988年の創設以来、福島第二原発3号機の再循環ポンプ破損事故と再稼動反対・廃炉要求、福島第一原発7、8号機の増設反対や軽水炉でプルトニウムを燃やすプルサーマル計画に反対する「ストップ・プルサーマルキャンペーン」の結成および県民署名運動の展開、原子力発電所の地震対策や津波対策、老朽化対策、度重なる事故やトラブルなどの原因追求、東京電力と毎月交渉する活動や監視活動を30年間続けてきました。2011年の福島原発震災以降、東電告発プロジェクトと被曝者援護法プロジェクトにより福島原発告訴団などを推進し、東電元3幹部の刑事起訴、禁固5年の求刑に至りました。

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by kazu1206k | 2022-01-10 22:13 | 脱原発 | Comments(0)