神田香織さん迎え「2022年新春の集い」

　寒中、久しぶりに寒気が緩んだ、1月23日午後、佐藤かずよし後援会「2022年新春の集い」が開かれました。　新たな年を迎え、コロナ禍に対応して参加制限と三密対策に万全を期し、2年ぶりに復活した「新春の集い」。ゲストに講談師の神田香織さんを迎え、和気藹々と春を感じさせるひと時となりました。

　第一部の後援会総会の終了後、第二部の最初に佐藤かずよしが議会報告を行いました。

　まず全般的報告として、

　一昨年9月の市議選以来５期目の活動も１年４ヶ月となり、いのちを守る！を合言葉に、「新型コロナウイルス感染症対策の充実、災害に強いまちづくり、子育て環境や福祉の充実、農林水産業の再生と中小・小規模企業の活性化、放射能汚染水の陸上保管と原発作業員の待遇改善」など「5つの約束」の実現に向けて、市民のみなさんと手を繋いで活動を進めてきたこと。

　市議会では、副議長として議会運営にあたり、新型コロナウイルス感染症による医療供給体制の確保や困窮者支援、事業者支援などの経済対策、災害対応、さらには汚染水の海洋放出問題などについて議論を重ねてきたこと。　

　昨年9月の内田新市長の誕生と議会として執行部に対する監視機能を果たして、きちんと事業をチェックし積極的に政策提言を進めていくこと。

　議会改革の中では、「市民とともに未来をひらくいわき市議会基本条例」が令和元年12月定例会で可決・制定されて実現した一昨年の正副議長選挙の所見発表で、議会の機能強化を訴え、本議会の審議の充実、市民への広報広聴と政策形成機能の強化のほか、正副議長の任期について、地方自治法上４年ですが、全国市議会の７割以上が任期2年から1年の申合せや慣例があり、いわき市議会も任期2年が望ましいと提起し、公正な議会運営をめざして、自身が選出された暁には任期2年として身を処していくと約束したことから、また、いわき市のように人口20万人以上の全国62の中核市は、いわき市を除く61市の全てが任期2年から1年で、任期４年はいわき市議会だけであることからも、是非実現したいと報告。

　次に「5つの約束」に関わる課題として、

　一つに、新型コロナウイルス感染症対策では、昨年の第5波の感染拡大の中で、社会経済のあらゆる面に影響を及ぼすことが危惧されたため、市議会として市長に対し、新型コロナウイルス感染症対策に関する要望書を提出し、ワクチン接種にかかる様々ご要望などについても個別に対応してきたこと。

　二つに、災害に強いまちづくりでは、3年前の令和元年東日本台風による被害地域の皆さんを支援し、いのちを守る、災害に強いまちづくりを進めるため、集水域から氾濫域にわたる行政関係者などが流域全体の治水対策「流域治水」を計画的に推進するため、夏井川・鮫川・藤原川流域治水協議会が設置され、被害の防止・軽減対策を総合的に検討の上、それぞれの流域治水プロジェクトで防災計画を取りまとめていること。夏井川水系新川の浸水被害のあった平26区などの新川早期河川改修や遠野町滝地区の鮫川堤体嵩上げなどの要望を始め各行政区や地域住民の皆様の要望を関係機関につなぐ活動も進めていること。

　三つに、放射能汚染水の陸上保管については、福島県内の農林水産団体、消費組合が一致して反対し、県内59自治体議会の約7割が反対・慎重な対応を政府に求めて来ました。しかし、昨年4月、政府と東京電力は『関係者の理解なしには如何なる処分も行わない』という福島県漁業協同組合連合会との文書約束を破り、関係閣僚会議で海洋放出処分を決定しましたが、このような約束違反は許されないこと。国と東電は「復興と廃炉の両立」という名目のもと、少なくとも今後30年間汚染水を流し続けるため、漁業などが壊滅的打撃を受けること。廃炉のために復興が犠牲にされる汚染水の海洋放出のゴリ押しは、議会としても市としても認められないこと。

　続いて、お待ちかねの神田香織さんの講談。

　いわき市が生んだ名講談師、神田さんの演目は、いわき市が生んだ明治の歌人、天田愚庵を取り上げた「天田愚庵の生涯より-清水次郎長との出会い-」を公演。

　戊辰戦争で行方不明となった両親と妹を生涯かけて探す磐城藩士、天田五郎（のちの天田愚庵）と清水の次郎長との出会いの一席。全国を旅して両親と妹を探す五郎の姿、薩摩長州の横暴に立ち向かおうとする若き日の五郎の姿など、迫真の語りに会場が魅了されました。

　先週お母様がお亡くなりになり悲しみの中で舞台に立たれた神田さんは、講談の前後にお母様の思い出にも触れられました。会場にはもらい泣きされる方もおり、大団円の後、会場は万雷の拍手に包まれました。