新型コロナウイルス感染症の全国的拡大の第6波に入り、政府は25日、福島県はじめ18道府県のまん延防止等重点措置の適用を正式決定。これを受け、福島県は、いわき市を含む県内5市を重点措置の対象区域として、1月27日(木)から2月20日(日)まで、新型インフルエンザ等対策特措法に基づく重点的な対策を実施していくと決定しました。
いわき市も、福島県の決定を受けて、26日、感染拡大を1日も早く食い止めるため、24日から実施している公共施設の利用制限や市主催イベント等の自粛に加え、市民の皆様、事業者の皆様のご協力のもと、「市感染拡大防止一斉行動」を重点措置と同じ期間、実施していくことを対策本部会議で決定し、「一斉行動の期間中は、市公式ホームページやSNSをはじめ、新聞、FMいわき、広報車、防災メールなどの様々な媒体を活用し、注意喚起を尽くし」「市民の皆様、事業者の皆様におかれましては、福島県の重点的な対策と市の「感染拡大防止一斉行動」へのご理解とご協力をお願いいたします」との市長メッセージを公表しました。
それによれば、最近の感染事例や症状は、1月の市内の新規感染者数が26日公表分までで328人となり、直近1週間の人口10万人当たりに換算すると68.68人で、市独自の感染指標では、避けたい状況を示すレベル4。病床使用率も36%に上昇し、このまま感染拡大が続くと医療提供体制のひっ迫が懸念される厳しい状況です。
ここ1週間あまりの感染事例や感染時の症状は、以下のようになっています。
(最近の感染事例)
〇 すでに感染していた家族や友人・知人からマスクなしでの食事などで、家族間、友人・知人間で感染したと考えられる事例
〇 日常生活や仕事の中で、マスクなどによる感染対策をしていても、発症する前の無症状の感染者から感染したと考えられる事例
〇 首都圏との往来や首都圏から来訪された方との接触で感染されたと考えられる事例
〇 長時間にわたりお酒を飲んで、他人との接触などにより感染したと考えられる事例
(症状について)
〇 感染者は、概ね過半数以上は、38℃から40℃までの発熱をしています。
〇 中等症は、年齢とともに多くなる傾向があり、本市では30代の方も確認されています。
「オミクロン株は、重症化リスクが低いので安心だ」というのは、間違ったメッセージです。重症化しないわけではありません。
家庭や職場など、市内の身近なところで感染が広がっています。外出や移動等による接触、飲食、会話の際の感染リスクを最大限に減らすよう、基本対策の徹底に加え、マスクやワクチンをしていても、強い警戒と慎重な行動をお願いいたします。
(感染リスクを減らす行動例)
〇 家族の1人でも具合が良くないときは、家族全員で外出、社会活動を控える。
〇 人との距離を長めにとる。混雑を避ける。
〇 飲食はいつも一緒にいる人とする。飲食時以外はマスクを着用する。
〇 会話はマスクをしていても短時間にする。
〇 喫煙場所は、マスクを外して密になりやすいので、注意する。
●市役所の業務体制は、感染拡大の状況を受けて、職員の感染防止と行政機能の維持を図るため、1月24日から非常時優先業務体制となっています。新型コロナウイルス感染症対策に係る業務に全庁挙げて当たるため、市民の皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、市役所等への来庁は、必要不可欠な用務以外は、極力避けていただきますようお願いいたします。