開会中のいわき市議会2月定例会は、3月2日から4日まで、市長提出議案の審査が、各常任委員会で行われました。
私が所属する常任委員会は、政策総務常任委員会です。
所管する消防本部、総合政策部、総務部、各種委員会、財政部、文化スポーツ室・観光交流室などの令和4年度一般会計当初予算など審査のやりとりの一部をご報告します。
1、消防団員の報酬引き上げについて
・私は、昨年度の予算審査でも、地域の消防団員の減少により定員割れの消防団員の確保のために、20年間も据え置く、一般消防団員の年額報酬27,000円の改善を求めてきました。
その際、消防長からは、「団員の報酬は、国も報酬の引き上げ等の指針を示しているので、それを勘案しながら、消防団幹部の皆さんと協議し、団員の報酬引き上げについて検討する」との答弁でしたが、令和4年度からの報酬引き上げは実現しなかったため、改めて、これまでの検討の経緯を尋ねた上で、あらためて令和5年度の引き上げの予算措置を要望しました。
問 団員報酬アップの見通しはどうか。
答弁(消防長)消防団のあり方検討委員会で、人員の話など方向性が見えてきていることから、関係部局と調整を図りながら報酬引き上げの準備を進めます。
2、市民相談スピード処理費の増額について
・市民の皆さんの安全安心に関わる相談に50万円以下の予算で即応できる、市民相談スピード処理費が各支所に配分されています。昭和49年に500万円予算でスタートし、平成27年から4000万円で7年が経過しました。
市民の相談も増えていることから、増額の検討を要望したものです。
問 各支所への配分の現状はどうか。
答弁(広報広聴課長)現行予算4千万円のうち、平地区を含めて13地区に1区あたり230万円を均等配分し、残り1千万円は各地区の人口割、面積割で按分している状況です。各支所から事業についての意見は上がっています。
3、行財政構造改革の推進費について
・市長は、行財政運営のあり方を根本的変える「構造改革推進本部」を設置し、「行政改革・人事改革・財政改革」を令和4年から6年まで3ヵ年の集中改革期間で成果を確実に出すとしています。
問 業務量調査分析の委託先の選定、意見交換会の講師の人選、先進地の視察先はどう考えているか。
答弁(政策企画課長)業務量調査分析の業務委託先は、他市の事例を参考にプロポーザル方式などで選定します。意見交換会の講師人選は、3回程度実施しますが企業や自治体などで実績のある方を人選します。先進地視察先は、東京都や中野区、神戸市や尼崎市など実績のある自治体を考えています。
4、市指定史跡「磐城平城跡塗師櫓石垣」修復事業について
・市所有地のほか、石垣周辺の民有地の試掘調査などを年度を跨いで実施します。
問 試掘調査の範囲や年数はどうか。
答弁(文化振興課長)石垣の下の駐車場などの範囲で試掘調査を行い、修復事業は5年以上かかるとを考えています。