2月定例会閉会、新型コロナや流域治水対策など令和4年度当初予算等を可決

　いわき市議会2月定例会が、3月10日閉会しました。

　2月17日からの今定例会では、「いわき市個人情報保護条例の改正」「いわき市市営住宅管理条例の改正」など条例改正が8件、いわきグリーンフィールド及び多目的広場の改修事業費や小中学校のトイレの洋式化の費用などの一般会計など令和3年度2月補正予算が13件、総額約1,431億6千万円の一般会計をはじめとする令和4年度当初予算が20件、コロナに対応して事業再構築を図る事業者への補助金や保育士等の処遇改善を図る臨時特例事業費補助金など一般会計の令和4年度補正予算が3件、その他の案件11件、人事4件の計59件、諮問1件、議会案1件を可決・同意しました。また、「介護職員の処遇改善に関する手続きの簡素化及び対象職種の拡大を求める意見書」並びに「ロシアによるウクライナ侵略に断固抗議する決議」も可決しました。

　議案の採決で創世会は、個人番号カード（マイナンバーカード）の関連予算に反対しました。

●令和4年度予算の概要

■ 中長期的な財政状況は、歳入が人口減少に伴い市税等の一般財源が次第に減少傾向、歳出は社会保障関係費の増加や公共施設の老朽化対策費が増加の見込です。令和4年度は、市税の増収の一方、国からの普通交付税などの減少が見込まれます。

■ 全会計の合計は、約3,079億円（前年比3.1％増）。

■ 一般会計は、教育環境の充実やいわき駅周辺整備、流域治水プロジェクトや道路法面の安全対策、こどもインフルエンザ予防接種の助成、行政のデジタル化推進など中長期の課題への対応に約133億円（前年比7.4％増）、PCR検査やワクチン接種などの新型コロナウイルス感染症への対応に約45億円（前年比96.4％増）など…約1,431億円（前年比2.2％増）

■ 特別会計は、国民健康保険事業、後期高齢者医療、介護保険事業、競輪事業など…約985億円（前年比2.0％増）

■ 企業会計は、水道事業、病院事業、下水道事業…約663億円（前年比6.8％増）