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3.11原発震災11回忌ーあきらめない!

 鎮魂と慰霊の3月11日。
 東日本大震災と原発事故から11年が経ちました。
 あらためて犠牲となられた方々に哀悼の誠を捧げます。そして、今なお、避難生活を続ける万余の人々はじめ、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。

 振り返れば、被災者の誰もが、あの日から、さまざま想いを持ちながら、懸命に生きてきた日々でありました。
 生まれた子どもが小学五年生になろうという今もなお、あの日に政府が発出した原子力緊急事態宣言は解除されていません。
 にもかかわらず、不完全な除染のままで避難指示区域を解除して、低線量の被曝を強制する帰還政策が続いています。復興の切り札という、福島イノベーションコースト構想、国際教育研究拠点など、被災者の人間の復興とは乖離した復興政策が進む一方で、民意を無視した汚染水の海洋放出計画のゴリ押しなどが進められています。

 福島第一原発は、特定原子力施設の実施計画により、30年で廃炉という中長期ロードマップが一人歩きしています。事故収束も溶融燃料デブリの取り出しも見通せない現状ですが、廃炉措置計画の策定を曖昧化し、廃炉の最終形も法的根拠も確定できずに11年が経ちました。
 昨年暮れ、東京電力は、福島県に汚染水の海洋放出設備の「事前了解願い」を提出して、原発事故の風化が取り沙汰される中で、「復興と廃炉の両立」という美名の下、民意を無視した汚染水の海洋放出の準備が進められています。
 こうした中で、3月2日、田中原子力規制委員長は、福島第一原発の廃炉の終了時期について、「年数を確定させることは技術的に不可能だ」と述べました。ならば、中長期ロードマップをベースに、23年春から海洋放出すると政府が決めた汚染水問題は何なのか、ということになります。廃炉終了までに汚染水を海に流すとして始まった海洋放出計画。廃炉終了がいつになるか分からないのに、来春には汚染水を海に流し始めるという、おかしな話です。漁業者との約束を反故にして、被災者に一方的に犠牲を強いることが「復興と廃炉の両立」ということになるのでしょうか。政府と東京電力は、震災と事故から何を学んだのでしょうか。思考停止しているとしか思いない有様です。政府と東電は立ち止まり、汚染水の海洋放出は、白紙にもどすのが道理です。


以下に、2011年3月14日のブログを再掲します。

大地震、大津波、原発震災

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生きています。
インターネット環境が3月11日夜から13日午後までダウンしていました。3.11の大地震、大津波、原発震災が人々を襲っています。水の確保、行方不明者、避難所、災害対策本部への対応など、朝から晩まで市民の被災対策に追われています。
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原発震災がついに現実のものとなってしまいました。福島第一・第二原発の原子炉爆発の危機が続いています。営業開始40年の老朽炉第一原発1号機が炉心溶融をおこし、ベント管を開放して放射能を大気中に放出して放射能汚染がはじまり、水素爆発で原子炉建屋の上部が吹き飛びました。周辺住民の被曝がはじまっています。東京電力は喪失した冷却水・真水にかわり海水を注入しました。水蒸気爆発を阻止することが果たしてできるのか。大地震の際に稼動していた7機。プルトニウムとウラン燃料を装荷したプルサーマルの3号機の危機も続いています。
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東電の情報隠しにあらためて怒りを感じます。国の危機管理体制の脆弱さが露呈しています。遅きに失した第一原発半径20キロ周辺住民の避難指示。病気で動けない人や介護が必要な人など、未だに580人の人たちが避難地域で孤立しています。6万4千人の避難民のうち、被曝されている方も数百人はくだらない状態です。
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市長に市民の被曝対策で備蓄しているヨウ素剤の対応を要請しました。市長は県の判断を待つという話しでしたが、タイミングを誤らないように準備を急がねばなりません。避難できる人は早く100キロ程度移動してください。最低でも30キロ圏外に。あきらめないで頑張りましょう。













by kazu1206k | 2022-03-11 18:04 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k