福島原発告訴団および福島原発刑事訴訟支援団からのご案内です。
4月5日、現場検証もしないまま、6月6日の第3回公判で結審するという東京高裁の訴訟指揮に対し、両団は弁護団とともに、約370ページに及ぶ弁護団渾身の意見書を提出し、細田裁判長に対して、証拠採用した千葉避難者訴訟の東京高裁判決が認めた長期評価の信頼性と原発事故の過酷な被害の事実認定を読み込み、公正な判断を求めました。
私たちはあきらめない!東京高裁は被害者の声を聞け!6月6日結審せず、長期評価の信頼性を認め有罪判決を!
多くの市民のみなさまに知っていただきたく、弁護団の意見書の解説を含めて、県民集会を開きます。どうぞよろしくお願いいたします。
<お知らせ>
『東京高裁は被害者の声を聞け!長期評価の信頼性を認め有罪判決を!福島県民集会』
昨年11月2日、市民の力で強制起訴された、東京電力旧経営陣の勝俣恒久、武黒一郎、武藤栄の3被告人の東電刑事裁判・控訴審第1回公判が、東京高等裁判所第10刑事部(細田啓介裁判長)で開かれました。
第1回公判では、検察官役の指定弁護士が、大津波が予見できた根拠となる「長期評価」を否定した一審の判決を「最大かつ基本的な誤り」と指摘。「原子炉の安全についての『社会通念』を誤って捉えている」「事故を避ける方法を、運転停止のみに限定した」「福島第一原発の現場検証をしなかった」など4点を説明しました。
また、長期評価の策定に関わった濱田信生・元気象庁地震火山部長ら3名の証人尋問の申請と一審の東京地裁では採用されなかった現場検証を求めました。弁護人は、無罪を主張し「控訴の棄却」を求めました。
しかし、本年2月の第2回公判では、東京高裁は現場検証と新たな証人調べの不採用とし、検察官役の指定弁護士は「大きな禍根を残す」と厳しく批判しました。
第3回公判は、6月6日に開かれ、指定弁護士側と弁護側の双方が書証の補充弁論を行い、被害者が心情意見陳述を行い、結審する見込みです。
支援団は弁護団と共に「東京高裁は被害者の声を聞け!長期評価の信頼性を認め有罪判決を!」と、東京高裁に意見書を提出しました。
福島原発を現地視察し、高裁が採用しなかった濱田氏と渡辺氏の証人尋問をおこなった東電株主代表訴訟で明らかになった事実から認定できることを示すとともに、現在の刑事の証拠からも3被告人を有罪認定にできることを具体的に指摘しました。
東京に引き続き下記の通り福島でも集会を開催します。
2011年3月11日19時3分に、政府が発出した原子力緊急事態宣言は未だ解除されていません。
この裁判をとおして、この国の有り様を問い、命を大切にする社会へ向けて、みなさまと一緒に歩んでいきたいと思います。
正念場です。ぜひ、ご参集をお願いいたします。
記
日時) 4月10日(日)14:00~15:30
場所) 郡山市 安積総合学習センター 集会室
〒963-0111 福島県郡山市安積町荒井南赤坂265
内容) ・意見書の解説(大河陽子弁護士)
・原発事故被害者からのスピーチ
以上
*なお提出した意見書は、下記で読むことができます。
■福島原発刑事訴訟支援団■■
福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
TEL080―-5739―-7279