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汚染水を海に流すな!全国一斉スタンディングinいわき

 2021年4月13日、福島第一原発事故のタンク貯蔵汚染水の処分について、政府が漁業者との「関係者の理解なしにはいかなる処分もしない」という約束を反故にし、福島県の7割の自治体議会の反対・慎重の意見書や多くの福島県民の反対の声を無視して、海洋放出方針を決定して1年。 
 4月13日、いわき市小名浜港のアクアマリンふくしま入口交差点付近で、「原発汚染水の海洋放出に反対する4月13日全国一斉スタンディングinいわき」が行われました。
 昨年6月から、毎月13日のスタンディングを呼びかけている「これ以上海を汚すな!市民会議」のみなさんが、正午過ぎから、「ふるさとの海を守れ!漁業を守れ!子供達を守れ!」と書かれたバナーやいわきから奈良に移動した、彫刻家、安藤栄作さんのイラストを準備。12時30分から、約20人の参加者がそれぞれの立場から、汚染水の海洋放出に反対してスピーチを行いました。
 共同代表の織田さんは「4・13海洋放出政府決定から一年、これ以上海を汚すな! アピール」を発表したことや市民団体のオンライン共同記者会見を行ったことを報告し「大切な日常を守るために、私たちは声を上げ続けます」と訴えました。また、市民会議の米山さんは、原子力規制を監視する市民の会、国際環境NGO FoE Japan、これ以上海を汚すな!市民会議、避難計画を案ずる関西連絡会の4団体が呼びかけて、3月29日に実施された「福島第一原発・処理汚染水の放出中止を求める要望書提出&東電・政府交渉」の報告を行い、トリチウムの危険性と海洋放出により環境汚染を拡大してならないと訴えました。また、古市県会議員は、福島県議会に提出された「ALPS処理水放出設備に関する事前了解願についての慎重な対応についての請願」が継続審査になった経緯などを報告するとともに、市民が継続して反対活動を続けることの意義を訴えました。さらに、東大名誉教授・元附属水産実験所の鈴木譲さんは、トリチウム等の汚染水が放出されたら魚はどうなるのか、今は放出前のデータ集めをしている段階。万一、放出が強行された場合にも、海洋調査の継続により放射線影響を明らかにして中止に追い込みたい、との決意を語りました。この後も、市民の皆さんが次々にアピールを行って市民の意思を示しました。
 今後、東京電力が、昨年末、原子力規制委員会に申請した、「ALPS処理水」希釈放出設備及び関連施設の基本設計等の「実施計画変更認可申請書」の審査会合が15日にも終了すれば、審査報告書案のパブリックコメントが実施されます。その後、「事前了解願い」に対する福島県、大熊町、双葉町の了解が出れば、6月着工を実行するとしています。
 ふるさとの海、日本の海、世界の海を放射能でこれ以上汚してはなりません。
 6月の放出設備工事の着工を許さず、1年後の放出を止めるために、反対の声を、スタンディングの輪を、さざ波から大波のように、全国、世界に広げましょう。
 5月13日には、スタンディングとともに、放出設備工事の着工中止を求めるアクションを準備し、呼びかけていきます。
 みんなで、ふるさとの海、日本の海、世界の海を守りましょう。

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by kazu1206k | 2022-04-13 18:21 | 脱原発 | Comments(0)