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持続可能な消防団運営めざして市長に上申書

 いわき市消防団は、4月11日、いわき市長に対して「上申書 (いわき市消防団のあり方案)」を提出しました。
 これは、消防団員が年々減少傾向にあることから、昨年より、消防団内に検討委員会を設置して、将来的に持続可能な消防団運営を行うため、「人員に関すること」「行事に関すること」「施設の整備・配置に関すること」の3つについて検討を重ねてきた結果を取りまとめたものです。
 今後も、消防団は、市民の安全・安心を目指し、団活動を活性化させ、地域の防災力向上につなげていくとしています。

上申書 (いわき市消防団のあり方案)

いわき市消防団

はじめに

 いわき市消防団は、平成7年1月 17 日に発生した兵庫県南部地震を契機に組織の見直しを行い、平成16 年4月から団員定数を3,800人とする新体制となり現在に至っております。
 この間、社会環境や就業構造の変化等により団員数は年々減少し、令和3年4月1日現在の実数は3,182人と、600人超が不足している状況にあります。
 少子高齢化が顕著である今日におきまして、当該定数を維持することは困難でありますことから、将来にわたり持続可能な消防団運営となるよう、消防団の「人員」、「行事」及び「施設」について検討を行ったところであります。

いわき市消防団のあり方

1 人員について

 消防団員の定数を3,200人とする。
 なお、団員数を維持し、若者を導入できるよう、団員個人の処遇改善等を図るとともに、消防団協力事業所への働きかけなど、より積極的な勧誘を実施する。

2 行事について

 団員の負担軽減を図るため、主要行事の「春季検閲式」及び「消防操法大会」の開催規模を縮小する。春季検閲式は、規律訓練の中隊訓練を小隊訓練に変更する。消防操法大会は、ポンプ車操法及び小型ポンプ操法の種目について、全国大会の出場枠がある方に限定して開催する。
 また、参加団員の増員を図るため、雇用者等に対し消防団活動への理解を求めるとともに、ITツール等の活用により、組織内の連携を強化する。

3 施設について

 市内298の拠点施設について、老朽化が著しく、また、施設及び車両あたりの団員数の減少により、災害時に団員が集まらず即応できないなどの状況があることから、出動しやすい環境となるよう、各支団の地域環境と活動状況を鑑み、施設数とその配置の最適化に係る検討を継続する。













by kazu1206k | 2022-04-26 22:14 | 防災 | Comments(0)