議会報告会では、市民の皆さまから多くのご質問とご意見を頂戴致しております。
4月4日〜9日開催の議会報告会においての、ご質問とご意見の中で、いわき市の各担当課に確認した事案で、担当課から回答が寄せられたものについて、いくつかご紹介いたします。
今後も、それぞれの事案について、引き続き課題解決などに取り組んで参ります。
以下、ご意見等と市の回答内容です。
ご意見1
・文化振興基金について、基金一億円から寄付金がプラスされている。市長が認める時との但し書きを適用して基金の取り崩しを実現した。全国大会出場の補助と他の扱いなどの検討必要で、条例改正が必要ではないか。
市の回答(文化交流課)
○補助事業の選考を行なっている文化振興基金運営委員会より、寄附者の意向も踏まえてもっと基金の原資を活用して欲しい、との意見が出されていたことから、令和4年度においえては基金繰入金を財源に入れて予算計上しております。
○また、当委員会からも意見を踏まえて、令和3年度においては、新型コロナウイルス感染症の影響等、やむを得ない理由により事業を中止した場合でも、要項に規定されている対象経費については、開催に向けた準備に経費の一部を補助したところであります。
○全国大会出場の補助と他の扱いなどの検討という点については、補助率や上限額(特に高校生)が異なっていることを指しているものと推察されますが、細かな対象経費や補助率については、条例ではなく要項に規定されており、見直しにあたっては妥当性の判断のほか、同様の補助事業を実施している関係部局や財政当局との調整等も必要となるため、今後も当委員会での意見を踏まえながら、必要に応じて検討して参りたいと考えております。
ご意見2
・PayPay(ペイペイ)のキャッシュレス決済のポイント還元について、今後もやるのか。やるのであれば、効果を検証すべき。自身の事業ではペイペイの利用金額は5倍になったが、トータルの売り上げは増えなかった。中小企業には利益がなく一部に利益が偏るのではないか。また、パンフや幟なども期限付きなのでゴミになってしまう、使い捨て。今後は、「ただいま実施中」の幟にすべき。
市の回答(産業創出課)
1、今後、同様のキャンペーンを実施する予定があるのか。
現時点で、市として同様のキャンペーンを実施する予定はありませんが、国策として、キャッシュレス決済の導入が進められている状況を踏まえますと、今後、国等が実施する経済対策(消費喚起策)等では、キャッシュレス決済を基本に、事業が構築される可能性があり、キャッシュレス決済の活用機会は、さらに増えるものと考えています。
2、(今後、同様のキャンペーンを実施する場合は)パンフレットやのぼり等、キャンペーングッズにキャンペーン期間を入れずに、「PayPayキャンペーン実施中」とだけ印刷すれば、繰り返し使用できるので検討いただきたい。
キャッシュレス決済サービスの提供事業者において、恒常的に使用可能な販促物品を作成していますが、本年3月に私が実施したキャンペーンは、コロナ禍における消費喚起策として、期間を限定し、決済金額の30%をポイント還元する事業であったため、広く周知を図るとともに、利用者が対象期間やポイント還元率等を錯誤することがないよう、キャンペーングッズを別途作成したものです。
3、市では今回のキャンペーンの効果をどのように捉えているのか。
キャンペーンの実施期間中(R4.3月)における、市内でのPayPayによる決済金額は約14.4億円と、キャンペーン前(R4.2月:約0.8億円)の約18倍になったことから、事業目的の一つである、非接触型の「新しい生活様式への対応(キャッシュレス決済の普及)」に大きく貢献できたものと考えています。
また、PayPayの利用によるポイント還元額は約3.6億円、毛一才金額に対するポイントの平均付与率は約25%と、ポイント還元野樹限である30%を下回ったことから、今回のキャンペーンを機会に、1回の決済金額が1万円を超える高額な買い物をされた方も多数いたものと推察され、消費喚起策としましても、一定の効果があったものと認識しています。
[参考:ポイント還元額の内訳(業種別)]
食品スーパー(52.3%)、医薬品・化粧品等(13.0%)、飲食店・喫茶店(7.0%)、食品・お菓子販売(4.6%)、書籍・文具・スポーツ用品等(4.2%)、理美容(3.5%)、ガソリンスタンド(2.8%)、衣服・靴・服飾品等(2.0%)、種類・リーショップ(1.6%)、居酒屋・パブ等(1.4%)、ホテル・旅館等(1.1%)、その他(6.5%)
ご意見3、4
・市長は選挙の時、市民団体の質問に対し「給食費半額」と回答しているが、どうなっているのか。
・給食費の無料化はどうなるか。
市の回答(学校支援課)
○本市の学校給食については、保護者負担の軽減を図る観点から、食材の購入費のみを負担していただいております。
また、今般のコロナ禍の状況を含め、経済的理由により、お困りの世帯等に対しては、生活保護や就学援助制度による支援を行い、実質的に学校給食費は無料としております。
加えて、子育て世代のさらなる負担軽減を図るため、子育て支援に関する他の支援制度等との整合性を整理するとともに、多額の財政負担を伴うことを踏まえ、学校給食費の負担軽減に関する具体的な取り組み内容や時期を含めて、可能な対応について検討を行なっているところです。
ご意見5
・子ども食堂への支援窓口について、支援窓口などがインターネット上でわかれば支援したい。
市の回答(こどもみらい課)
○4月18日、市のホームページに「市内の『子ども食堂』等について」を掲載しました。(下記に掲載)
ご意見6
・公園のトイレの洋式化を進めてほしい。例えば、勿来の関公園、小名浜の高田公園など。
市の回答(公園緑地課)
○公園のトイレの現状について
本市の公園内のトイレについては、87公園に設置されており、大便器は321基(多目的含む)あります。このうち、洋式は79基(多目的含む)となっております。
○市が所管する公園のトイレについては、これまで、主に多目的トイレに置いて様式トイレを設置してきたほか、震災以降整備された公演については、多目的トイレを含め全て洋式トイレを設置してきているところです。
また、公共下水道の整備による水洗化に伴い洋式化したものや、U-15ベースボールワールドカップの開催に伴い、21世紀の森公園いわきグリーンフィールドについては、今年度に実施する改修に併せて様式化を計画しております。
なお、勿来の関公園のトイレのうち、体験学習施設(吹風殿)内や隣接する文学歴史館内が洋式化となっております。
併せて、高田公園を含む既存の和式トイレについては、今後の老朽化に伴い改修の際などに、公園内誤解などの意見も伺いながら、あり方の見直しも含めて洋式化を検討してまいりたいと考えております。
ご意見7、8、9
・好間川に放流する渋井川の放水水門の位置など構造に問題があるのではないか。
・夏井川の土砂搬入地の利用計画はあるのか。
・流域治水対策について、神白川上流部もやってほしい。神白川下流部の堆砂除去してほしい。
市の回答(河川課)
1、渋井川の好間川合流部に設置する樋門の位置が適正であるのか。
○樋門は堤防法線に直角にし、構造を極力短くすることにより堤体への影響を少なくすることを原則とします。「柔構造樋門設計の手引きP12、13」
○現況渋井川の好間川との合流部は好間川下流に向いており、その位置に斜めに樋門を設置する形状では樋管構造(樋門に接続される堤体下の管渠)の延長が長くなります。また、計画地一帯が軟弱地盤であり、斜めに樋管を設置する場合、軟弱地盤大作が広範囲となり、いずれも堤体への影響が大きくなります。
○渋井川上流の流向を考慮すると、ストレートに放水できる計画法線が妥当であると考えられます。
以上の理由から樋門の設置計画位置は適正であると考えております。(いわき建設事務所)
2、夏井川からの堆砂除去により発生した土砂を搬入した土地の利用計画はあるのか。
○公用地における土地利用計画はありません。また、民有地については所有者の判断となります。(いわき建設事務所)
3、神白川について、堤体の嵩上げ工事を実施してもらっているが、河口部の堆砂除去を優先すべきではないか。
○河口部の堆砂除去につきましては、維持管理業務の一環として毎年1回程度実施しております。(いわき建設事務所)
4、神白川のし管理箇所について、適正な維持管理をお願いしたい。
○普通河川神白川につきましては、状況を見ながら今後、堆積土砂の撤去を予定しております。また、その他の市管理河川につきましても、河川背後地の土地利用状況や浸水実績等を考慮しながら、優先的に整備や堆積土砂撤去が必要な箇所を選定し、適正な維持管理を実施してまいります。