6月2日、いわき市議会6月定例会が、16日までの日程で開会しました。 6月定例会は、「アロハ議会」。3年ぶりにアロハシャツを着用しての本会議で、マスコミ各社が10分前から取材に入りました。
「アロハ議会」は、常磐炭鉱の閉山と常磐ハワイアンセンターの誕生に至る実話をもとに、フラガールたちを描いた、ご当地映画「フラガール」の2006年公開を機に本会議場でフラを踊って盛り上げたことに始まり、東日本大震災などで一時中断、平成27年の市制施行50周年で復活、毎年6月定例会の恒例となりましたが、コロナ禍で中断、3年ぶりの実施となりました。いわき市は、「フラシティ いわき」をブランドメッセージとして、シティセールスに取り組んでいます。
本会議は、本年度の新任の副市長や各部長の就任の挨拶が冒頭行われ、市長が追加提案の人事案件4件を除く、30議案の提案要旨説明を行いました。
市長の提案要旨説明では、市政を取り巻く諸問題として、以下の報告がありました。
○5月22日に発生した地震への対応 ○令和4年福島県沖地震への対応
○新型コロナウイルス感染症に対する対応状況 ○医療発展に関する協定の締結
○新たな医師確保ー福島県立医科大学から眼科の寄附講座を設置し、6月1日から常勤医師1名及び非常勤医師1名を派遣
○福島国際研究教育機構との連携に向けた考え方
○構造改革の推進ー副市長を本部長とする「構造改革推進本部」が現在進めている主な取組み
○「第76回日本選手権競輪(G【1】)」 ○いわきFCと連携したまちづくり
6月定例会の議案件数は、条例の制定案が2件、改正案が9件、補正予算案が2件、当初予算案が1件、その他の議案が16件の計30件です。
主な議案は、条例の制定案が「いわき市工業用水道事業給水条例の制定について」「いわき市空家等緊急措置条例の制定について」、改正案が「いわき市国民健康保険税条例等の改正について」「いわき市水道事業の設置等に関する条例の改正について」など。その他の案件では、今年度中の事業完了を目指し、実施設計及び施工の一括発注方式により整備を進める、いわきグリーンフィールド改修整備事業の「事業委託契約について」など。
また、補正予算案の主な内容として、総額約25億7千万円の一般会計は、4回目の新型コロナウイルスワクチンの接種を行うための経費、社会福祉協議会が実施する緊急小口資金等の特例貸付の利用限度に達した世帯などへの新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金の経費、老朽化した高坂保育所と御厩保育所を統合し新園舎を整備する経費、(仮称)磐城平城・城跡公園にガイダンス施設及び自然散策ゾーンを整備する経費。
特別会計のうち、国民健康保険事業特別会計は、事業勘定の補正で所要の繰入金を計上し国民健康保険税等を減額計上しています。企業会計は、工業用水道事業会計の新たな設置により、1億5,810万円を計上しました。
最後にm令和3年度の決算見込みは、現在、計数整理中ですが、一般会計、特別会計ともに、黒字決算または収支の均衡が図られる見通しで、企業会計の、水道事業会計、病院事業会計、下水道事業会計等が黒字決算となる見通しです。
一般質問は、6月6日から9日まで4日間の日程です。10日と13日が常任委員会、14日が特別委員会の開催の予定です。
市民の皆さまの請願や陳情の締切は、6月8日(水)です。