福島原発刑事訴訟支援団から「高裁での続行期日の指定を求める上申書提出」のお知らせです。
みなさま
2022.6.20
福島原発刑事訴訟支援団
福島原発告訴団
元東電役員らの福島原発事故の刑事責任を問う刑事裁判(東京高等裁判所第10刑事部)は、6月6日に結審しましたが、期日において、今後の最高裁判決などの内容によっては弁論再開の可能性を示しました。
6月17日に下された福島第一原発事故損害賠償請求訴訟の最高裁判決は、国の責任は否定しましたが、本件における地裁判決とは異なり、津波の予見可能性を否定したものではなく、結果回避について判示をしたもので、判示内容を異にしています。さらに、判示は3対1のスプリットデシジョン※であり、元検察官である三浦守判事による推本の長期評価には津波対策を基礎づける信頼性があり、国が津波対策を指示していれば事故の結果を回避できたとする少数意見も含まれています。
多数意見にもとづいても、長期評価の信頼性は当然認められており、地裁判決が無視した結果回避措置についての判断が必要となること、さらに、三浦少数意見にもとづけば、被告人らの有罪は明らかです。
そこで、本件被害者参加人代理人は、同判決の判決書を証拠として取り調べるため、本件の弁論を再開し、続行期日の指定をしていただきたい旨の上申書を提出します。
急なご案内になりましたが、皆様のご参加と本件の拡散をよろしくお願いいたします。
ぜひ、東京高裁前にお集まりください!!
記
<6月23日(木)> 緊急!高裁での続行期日の指定を求める上申書提出行動
10:45 東京高裁前アピール (東京地裁・高裁正門前)
11:05 入廷行進(霞が関駅 A1出口から東京地裁・高裁正門)、上申書の提出
11:30 記者会見 (司法記者クラブ)
出席:海渡雄一弁護士(被害者参加人代理人)、武藤類子(福島原発告訴団 団長)他
以上
問合せ先:福島原発刑事訴訟支援団
info@shien-dan.org
080-5739-7279
※ ボクシングの試合の判定で、3 人の判定が 2 対 1 に分かれること。