6月21日、夏至。
真夏日の福島県庁前に、約100人が詰めかけ、スタンディング!「内堀知事、みんなの海をまもって!」
21日から福島県議会が開会。知事と県議会に向けて、福島県内はじめ各地から参集した一人一人が、汚染水を海に流さないで!いのちの海を守ろう!知事は海洋放出設備工事の事前了解に同意しないで!と、暑い中、心からのアピールが響いた。
呼びかけ人の1人、武藤類子さんは次のように訴える。
「国内外から多くの反対がある中で、政府は2021年4月13日に海洋放出方針を強引に決定。それを待っていたかのように、東電は着々と準備を進め、工事を始めてしまっています。このようなやり方は民主主義に著しく反します。それに〝ALPS処理汚染水〟には、多くの放射性物質が含まれています。海水で薄めて濃度の基準を守って海に流すと言っていますが、総量規制はありません。何十年もの間、海に流し続けることになります。生態系にどのような影響を及ぼすのか分かりません。様々な人々が海に流さない方法を提案しています。海は世界とつながっています。海は私たちだけのものではなりません。地球に生きるあらゆる生き物の共有財産です。これ以上、海を汚染してはいけません。内堀知事は海洋放出を止めることができます。東電から出されている『事前了解願い』に了解しなければ良いのです。どうか私たちの声を聴いてください。みんなの海を守ってください。事前了解をしないでください」
スタンディングをしながら、参加者のアピールが始まる。
帰還困難区域の浪江町・津島地区から避難した女性は「海に流すことで将来、子や孫に健康被害が出ないなどとは誰も分からない。最終的には、国は再び最高裁判決のように逃げるに違いありません。内堀知事、県民の命を、子どもたちを、どうか守ってください。私たちは国から見放されました。福島県は私たちの訴えに寄り添ってください」と訴え。
郡山市の女性は「子や孫へどんな未来を残すのか。どんな福島を残すのか。内堀知事、海は誰のものですか?海洋放出はしないでいただきたい。内堀知事の決断を福島県民が日本が世界が注目しています」。福島市の女性も「福島の海や自然を守っていきたい」と訴え、福島市から京都に避難した女性は、「内堀知事は、もっと多くの県民の声、国民の声、世界中の人々の声に耳を傾けてください。公聴会を開いてください」と訴えた。
参加者は、県庁内の知事室まで届けとばかりに、「内堀知事はみんなの海を守ってください」「内堀知事は子どもたちを守ってください」「内堀知事は海の生き物を守ってください」「内堀知事は工事の了解をしないでください」「県議会議員のみなさん、福島の海を守りましょう」「海は全ての命の源です」「私たちはこれ以上、海を汚したくありません」「東電に汚染水を流させないでください」とコールを続けた。
この声を無視続けることは、県民のいのちと財産を守る、県知事として、許されないことだ。