いわき市議会創世会は、9月16日午後、いわき市長並びにいわき市議会議長に面会して、9月27日に執り行われる、安倍晋三元首相の国葬に、いわき市長並びにいわき市議会議長が公務として参列しないこと等の要請を行いました。
「故安倍晋三国葬儀」について、いわき市長は、公務として参列すること、葬儀当日は、市庁舎(本庁舎及び支所)に半旗を掲揚することを公表し、「市民を代表して参列」するとしています。
「故安倍晋三国葬儀」に関しては、賛否が分かれ、9月10、11日実施の朝日新聞の世論調査では反対56%、賛成38%とされ、国民世論は厳しい見方です。
そもそも、国葬には法的根拠がないのであり、国民の代表である国会で十分な議論を経て決定することもなく、閣議決定だけで進められていることは、国民主権という我が国の民主主義の根幹に触れるものです。さらに、費用も予備費で賄われ当初の予算案よりもさらに膨らんでおり、財政民主主義を揺るがせにするもので看過できません。
安倍氏の評価も、国論が定まっておらず、旧統一教会との関係も解明されていない現状では、国民全体で敬意や弔意を表す国葬には馴染みません。
このような状況では、「市民を代表して」敬意と弔意のために参列するのは、無理があります。行政のトップが一方に与することは、市民の分断を行政が進めることになり、慎重に対応すべきです。
市民がこぞって賛同していない以上、公費を使って市長等が参列することは、無理があり、実施すべきではありません。また、事実上、市民に敬意や弔意を強制することになる市庁舎での半旗掲揚は行うべきではありません。
以下に、要請書を掲載します。
2022年9月16日
いわき市長
内田 広之 様
いわき市議会創世会
会長 坂本 稔
安倍晋三元首相の国葬へ参列しないこと等への要請
令和4年9月27日に執り行われる予定の「故安倍晋三国葬儀」について、市長が公務として参列することとなり、葬儀当日は、市庁舎(本庁舎及び支所)に半旗を掲揚し、市民の皆様や事業者、学校関係者等に対し、黙とうの要請など弔意の表明を求めないとしております。
国葬に関しては、賛否があり、9月10、11日実施の朝日新聞の世論調査では反対56%、賛成38%とされ、国民世論は厳しい見方をしています。
現在、国葬の法的根拠がないまま、国会で十分な議論を経ることなく、閣議決定だけで進められていること、さらに、費用も予備費で賄われ当初の予算案よりもさらに膨らんでいることに深く憂慮します。
安倍氏の評価に関しても、旧統一教会との関係など国論が定まっておらず、敬意や弔意の強制につながるという懸念が残ります。
現状では、「故安倍晋三国葬儀」について、国民、市民がこぞって賛同する状況ではありません。
よって下記の事項について要請をしまます。
記
1.いわき市長は安倍晋三元首相の国葬に参列しないこと。
2.いわき市は半旗掲揚を行わないこと。
