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市長のサッカースタジアム整備発言で「議会への事前説明等、丁寧な対応を求める」、創世会

 11月8日、いわきFCが、サッカーJ3に参戦1年目で優勝し、来季のJ2昇格を決めました。選手の大健闘に、いわき市民も大いに沸いています。
 これに先立つ、11月1日、内田いわき市長は、同日の定例記者会見でテーマの説明前の冒頭に、いわきFCを運営するいわきスポーツクラブと連携し、「3年以内に、J1の仕様を満たすスタジアムを準備する。市として協力していきたい」、「スタジアムの問題で、昇格できないことや降格するようなことがないよう、官民一体で3年後の計画を目指していく」と、J1基準スタジアム整備推進をアピールする発言を行いました。
 ところが、この発言は、議会への事前説明がなかったことから驚きとともに「議会軽視」との声が上がりました。
 新スタジアム整備にあたっては、市民の理解と合意を得ることが前提です。
 新スタジアム整備の主体、整備内容、資金調達、維持管理などの計画に、本市はどのように関与していくのか。新スタジアム整備による建設費と施設運営・維持管理などのランニングコストに係る本市の長期的負担も、相当莫大な規模が想定され、本市としての長期的負担をどう見通していくのか、などなど課題は山積です。
 こうした現状にあって、議決機関である市議会と市長をはじめ執行機関の関係が車の両輪であることから、対等の立場で進めていくことが肝要であり、市長も常々同様の話をされています。
 このため、いわき市議会創世会は、11月10日午後、市長に面会して、「市長のJ1基準サッカースタジアム整備に関する発言について」申し入れを行い、「今後は、これまでの慣例を踏まえて議会への事前説明等、丁寧な対応を求めるものである。」との要請を行なったものです。


●市長のJ1基準サッカースタジアム整備に関する発言について

                 2022年11月10日
いわき市長
内田 広之 様
                  いわき市議会創世会
                   会長 佐藤 和良
                     (公印省略)


 11月1日の市長記者会見において内田市長は、J3のいわきFCを運営するいわきスポーツクラブと協力し、「3年以内に、J1の仕様を満たすスタジアムを準備する。市として協力していきたい」と明言した。また、「スタジアムの問題で、昇格できないことや降格するようなことがないよう、官民一体で3年後の計画を目指していく」と強調した。
 J1基準を満たすスタジアムは、1万5千人以上の収容可能及び1万席以上の座席並びに全ての観客席を覆う屋根の設置等の条件が課せられ、その整備費用は100億円~300億円程度ともいわれ、市は整備に活用できる補助金等を国に申請する方針も表明した。
 J1基準サッカースタジアム整備にかかる財政方針や維持管理の方法及び市民への理解醸成など多くの課題がある。
 議決機関である市議会と、市長をはじめとする執行機関の関係は車の両輪であり、対等の立場にたった事務事業を進めていかなければならないと考える。
 いわき市議会におけるこれまでの慣例は、議決案件等に関わる事務事業については、執行部から議会への事前説明がなされてきた。その慣例をないがしろにした市長の今回の発言については看過できない。
 今後は、これまでの慣例を踏まえて議会への事前説明等、丁寧な対応を求めるものである。

市長のサッカースタジアム整備発言で「議会への事前説明等、丁寧な対応を求める」、創世会_e0068696_14444626.jpg













by kazu1206k | 2022-11-10 15:13 | 議会 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k