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福島第一・1号炉ペデスタル損傷の詳細調査と緊急対策求め、東電に要請書提出

 11月16日午後、いわき市で、脱原発福島ネットワークなど福島県内10団体による、再開第69回東電交渉が行われました。
 今回は、冒頭で、「福島第一原発1号炉の原子炉圧力容器を支えるペデスタルの損傷について早期の詳細調査と緊急安全対策を求める要請書」(下記掲載)を提出して、早期の回答を求めました。
 引き続き、「理解と合意なき汚染水海洋放出設備工事の6月着工の中止などを求める要請書への東京電力の回答(2022年5月12日付)への再質疑への回答及びこれまで質問への未回答事項などについて、2時間にわたり質疑応答を行われました。

●福島第一原発1号炉の原子炉圧力容器を支えるペデスタルの損傷について
 早期の詳細調査と緊急安全対策を求める要請書
                      2022年11月16日
東京電力ホールデングス(株)代表執行役社長 小早川 智明 様  
                     
 東京電力及び電力会社や原子炉メーカーでつくる国際廃炉研究開発機構(IRID)が今年5月、水中ロボットで原子炉格納容器の内部を調査したところ、本来はコンクリートに覆われているペデスタルの鉄筋がむき出しになり、その上に燃料デブリの可能性が高い核燃料由来の堆積物が見つかり、高温の燃料デブリによってコンクリートが溶けたとみられている。
 ペデスタルは原子炉圧力容器を設置する鉄筋コンクリート製の土台で、厚さ1・2メートル、直径約6メートルの円筒状で440トンの圧力容器を支えている。
 国際廃炉研究開発機構(IRID)の2016年度の試算では、ペデスタルの約4分の1が損傷していても耐震性に問題はないとされたが、「耐震性は果たして十分なのか」、2年続いた福島県沖地震など地震が頻発する中、「さらなる事態の悪化につながる恐れはないのか」など、市民に不安を与えている。
 元三菱重工で原発の耐震構造研究に関わり、実際に原発建設の現場責任者の経歴を持つ専門家は、5月に公表された写真から、ペデスタル内部の原子炉圧力容器と格納容器を繋ぐ円筒形のインナースカートのコンクリートが溶け鉄筋剥き出しで露出して耐震性が弱まっていると指摘し、ペデスタルの支持機能が本来の8分の3程度まで低下していると試算した結果、「この状態では震度6強の地震に耐えられず、原子炉が倒れる可能性がある」とし、「対策と調査を同時並行で進めるべきだ」と警鐘を鳴らしている。また、内堀雅雄知事は福島県議会9月定例会で、「県民に不安を与える事象が発生している。廃炉作業が安全かつ着実に実施されるよう、東京電力の取り組みを確認していく」と懸念を示した。
 貴社は、ペデスタルの損傷状況と原子炉倒壊の危険性をどのように把握しているか。炉心倒壊の事態が発生すれば、さらなる放射線被曝の危機にさらされることから、市民の安全を確保するため、早期の詳細調査と緊急安全対策の確立が必要である。安全性への懸念を払拭し、県民、市民に説明すべきである。
 この際、わたしたちは、下記の通り要請し、速やかな回答を求めます。

1、ペデスタルの損傷状況について、早期の詳細調査を行い公表すること。
2、原子炉倒壊の危険性について、元三菱重工で原発の耐震構造研究に関わり、実際に原発建設の現場責任者の経歴を持つ専門家は、ペデスタルの支持機能が本来の8分の3程度まで低下していると試算した結果、「この状態では震度6強の地震に耐えられず、原子炉が倒れる可能性がある」と指摘しているが、これを踏まえ、原子炉倒壊の危険性を評価し全ての情報を公開すること。
3、緊急安全対策について、炉心倒壊の事態が発生すれば、福島県内はもとより、さらなる放射線被曝の危機にさらされることから、市民の安全を確保するため、緊急安全対策を早急に確立すること。

命を守る三春の会 風下の会福島 脱原発の日実行委員会福島 脱原発福島ネットワーク 脱原発緑ネット ハイロアクション福島 福島原発30キロひとの会 双葉地方原発反対同盟 フクシマ原発労働者相談センター ふくしまWAWAWA―環・話・和―の会


質疑の内容
2、理解と合意なき汚染水海洋放出設備工事の6月着工の中止などを求める要請書への東京電力の回答(2022年5月12日付)とそれに対する再質疑への回答

③希釈放出設備等の健全性、安全性について、地震・津波など自然現象や誤操作による設備の損傷や機能喪失で汚染水の環境放出や漏洩が起きた場合の安全対策を明らかにすること。
○質問ー点検長期計画はいつ作成するのか。
◆回答:希釈放出設備等の供用開始前に、点検長期計画が作成される。現地保安検査官が確認する。希釈放出設備の1キロ先出口のケーソン設置は、海の状況による。希釈放出設備等の工事完成は来春の予定だが、その意味で6月という報道もある。

④海洋処分の説明会の開催について、県民・市民を対象に処分に関する説明会を開催すること。
○質問ー一方向で県民市民の声を聞かないのか。双方向で話す場が必要では。改めて回答を求める。
◆回答: 2020年2月ALPS処理水報告、2021年3月の政府決定を受け、様々な機会を捉えて説明している。今後とも、引き続き、あらゆる機会を捉え、地元、社会の皆様に説明して参ります。
○質問ー県内各地、各市町村で細かく市民説明会の計画を示してほしい。
◆回答: 廃炉安全確保県民会議が一例。オープンでやっている。
○質問ー地域の漁師は「俺らには説明がない」と言っている。各自治体でやるべき。
○質問ー各市町村単位で東電主催で開催することを提案する、回答を求めたい。
◆回答: 次回、回答。
○質問ー海外への説明は主体性がない。
◆回答: 海外から視察も来ている。これからも対応したい。
○質問ー「関係者の理解なしにいかなる処分も行わない」はどうなっているか。
◆回答: 説明尽くしていきたい。
○質問ー「関係者」「地元」の定義は?
◆回答: 地元の皆様は県民。
○質問ー「 ALPS処理水はタンク貯蔵します」方針は変わったのか?
◆回答: 政府の21年4月の決定に従っている。
○質問ー中国の3つの疑問(汚染水内の放射線核種、汚染水の中味、メルトダウン由来の放出水は他にない)への答えは?
◆回答: 次回。
○質問ー汚染水測定を30核種に絞った根拠は?データは?
◆回答: 認可申請核種は30核種だが、他核種も継続して測定していく。規制庁と今後協議する。次回、回答。
○質問ー貯蔵タンク内のOBT?
◆回答: 次回、回答。
○質問ー貯蔵タンク内の微生物は?
◆回答: 薬液を入れて殺菌。

3、その他ーこれまで質問事項への未回答ほか

○質問ークロスフィルターの白濁、その後どうなっているのか?
◆回答: 5月26日付「クロスフローフィルター不具合事象の調査結果について」
○質問ー2020年10月以降、増設ALPSのCFF濾過水に白濁確認。このCFF取り替えて運転再開。原因は、EPDM製ガスケットの劣化による不具合。硝酸等による薬品洗浄による影響。
○質問ー水処理の現状説明を?
◆回答: 次回、回答。
○質問ー東電社員、年間何人辞めたか?
◆回答: 2021年、依願退職率は全社員の1%前後。新規採用は568名で原子力115名。キャリア採用は156名で原子力13名。
○質問ー第102回特定原子力施設監視・評価検討会でスラリー、HIC、被曝管理など問題視、果たして2次処理できるのか?
◆回答:保管量低減対策を実施。 HICの現在保管量は、4,192基+増設192基。
○質問ー2次処理できない?
◆回答: 次回、回答。
○質問ー「トリチウム汚染水は何をもたらすのか」、ティム・ディアー=ジョーンズ論文へのコメントは?
◆回答: 次回、回答。
○質問ー1F1圧力容器ぺデスタル等の状況説明を?
◆回答: 次回、回答。
○質問ー440ガル、震度6以上でも倒壊しないという根拠は?
◆回答: 次回、回答。
○質問ー2016年度のIRIDの試算、剪断は評価したが、曲げのモーメントは評価していないのは何故か?
◆回答: 次回、回答。
○質問ースタビライザーの健全性を確認していないのに、事故時500度を越え許容量を超えているのに、安全とは言えないのでは?
◆回答: 次回、回答。
○質問ー内部調査の計画は?
◆回答: 12月から今年度中に内部調査を実施。評価結果をその後になる。

*次回:1月20日(水)13時

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by kazu1206k | 2022-11-17 16:33 | 脱原発 | Comments(0)