人気ブログランキング | 話題のタグを見る

教育福祉常任委の審査3ー避難行動要支援者、地域医療学校事業、地域共生社会まちづくり事業

 いわき市議会2月定例会の教育福祉常任委員会における保健福祉部の審査では、令和5年度当初予算案の主要事業うち、「避難行動要支援者避難支援事業」「いわき地域医療学校事業」「地域共生社会まちづくり事業」などについても審査されました。

 「避難行動要支援者避難支援事業」は、避難行動要支援者の避難支援体制を構築するため、避難行動要支援者名簿の作成や関係者への情報提供、個別避難計画の作成等を行うものです。
 今年度は、新規名簿登録者の対象者3,000名に対し、制度の周知と同意の勧奨のために通知を行うことや河川洪水浸水想定エリアに居住する要支援者6,874名に対して簡易アンケート調査を実施して、自力避難不可能な要支援者の訪問調査を行い、支援者等との調整を行って、個別避難計画を作成します。
 「いわき地域医療学校事業」は、将来的に本市の地域医療を担う医療人材の確保を図るため、小学生から研修医までの各ステージに応じた医療や介護に関する教育プログラムを展開するものです。
 新たに、小学生•中学生には、医師会の協力により、医師等の動画を活用した医療や介護に関する授業=「いのちの授業」を実施して、地域医療従事者を目指す子どもたちの育成を図ります。また、高校生には令和4年度から医学コースが設置された磐城高校等と連携して、医学部進学ゼミを開催し、高校生の医学部進学への意識醸成を図ります。他にも、従前から実施の医学生向けの地域医療セミナーや研修医向けの市内病院合同研修も実施します。
 「地域共生社会まちづくり事業」は、地域共生社会の実現に向けて、高齢者等の福祉増進に資する取組みのうち、地域課題に対応することを目的に、地域住民等が主体となった他の模範となる活動に要する経費の一部を補助する事業です。
 これまで事業実績としては、下記の「中山間地域対応型キッチンカー」「にぎらないおにぎりカフェ『ふくろう』」をご参照ください。今年度は、高齢者の居場所づくり等の補助件数を拡充します。

●「中山間地域対応型キッチンカー」(i-step株式会社)は、中山間地域(小川・田人・三和など)へ定期訪問し、住民等を対象とした出張型認知症カフェ事業や地域のイベント等へ出店。「オレンジカフェ以和貴」のおでかけ部門【オレンジいごく】として車両を活用して、定期のオレンジカフェのほか、市の「集団けんしん」の実施にあわせて川前地区で初めて認知症カフェを開催し、専門職による運動指導、軽度認知症予防の脳トレ、栄養指導、健康指導を中心に行い、認知症の早期発見から支援機関へつないでいます。

●「にぎらないおにぎりカフェ『ふくろう』」(株式会社ロングリバー)は、カフェ開設により認知症手法の理解促進・就労機会の確保、居場所づくりを進めています。認知症当事者等が、カフェでの配膳や接客を通して地域住民と交流し、認知症や要介護になっても働けることを実感。カフェ内での認知症に関する図書の展示や、カフェの公式SNSでの発信などにより、認知症への正しい理解を進め、来店客による口コミやSNS投稿などで、多くの人に認知症高齢者等が暮らしやすい地域づくりの事例を発信しています。

●「あすび・おむすび・えんむすび事業」(NPO法人明日飛子ども自立の里)は、キッチンカーでの出張型地域食堂の開設を行い、支援の必要な家庭の早期発見と適切な機関に繋ぐ仕組みづくり、「おむすび」の製造・接客・販売を通して、ひきこもり、ニート等など就労や自立に困難を抱える人たちが法人スタッフの支援を得ながら、就労にむけた訓練、働くことの楽しさや難しさ、人と関わることの楽しさに気付く機会を創出する中間的就労の場を作っています。

教育福祉常任委の審査3ー避難行動要支援者、地域医療学校事業、地域共生社会まちづくり事業_e0068696_15033027.jpg

教育福祉常任委の審査3ー避難行動要支援者、地域医療学校事業、地域共生社会まちづくり事業_e0068696_15034749.jpg








by kazu1206k | 2023-03-08 19:13 | 議会 | Comments(0)