3月15日午前、「TEAMママベク 子どもの環境を守り隊」といわき市担当課との、22年度第2回目の協議が行われました。ママベク側からは代表3名、市側は除染対策課、教育委員会学校支援課、公園緑地課などから7名が出席し、市議会議員も私含め3名が同席しました。
TEAMママベクのお母さんたちは、子どもたちの被曝を低減して生活環境を整えようと、2013年から、いわき市などの許可のもとに、市内の教育施設や公園等の環境放射能測定をスタートさせ測定活動を続けています。
子どもたちの行動範囲を母親目線で細かく調べ、放射能を可視化させながら、結果を行政に報告して必要があるところは対策を求めてきました。いわき市も子どもたちの環境改善のために、それぞれの担当課が出席し協議を行い、できる限りの対応を行なっています。
今回の協議は、⑴ 公園測定結果報告.対応、⑵学校測定結果報告後の対応、⑶学校行事等で使用する公園、⑷ママベク測定結果の周知、⑸こどもみらい課からの回答、⑹令和4年度走行サーベイ結果などでした。
⑴ 公園測定結果報告.対応では、
前回、TEAMママベクから、公立保育所のこどもたちが散歩する市内の21公園の測定結果報告を受け、それに対する市側の対応説明。
・「天上田公園、黄色のベンチの下を再度見てほしい」
・「白土公園、行政が砂の補充など実施。すべり台降り口横の点検を」
・「沖公園、木の切り株の根元が高い数値」
・「菱川町公園、ブランコ近くの松の木の下が高い数値」
・「中神谷集会所前公園、行政が天地返しの実施」
・「北一里塚公園、鉄道用地に近い高い部分への対応、JRへの要請」など。
⑵学校測定結果報告後の対応 ⑶学校行事等で使用する公園では、
・「玉川中、行政として、看板もなくなっているので、トラロープをはった」
・「江名中、行政として土壌測定したが濃度低、対応せず」
・「豊間小、行政として線量測定したが線量低、対応せず」
⑷ママベク測定結果の周知では、
・「市のホームページからママベク測定結果にリンクを張り、紹介する方向で検討している」。そのため、市としては、ママベクに対して、「個別の測定情報に、測定日、測定機器のデータを記載して欲しい」との要請。「完成後にリンク張る」とのこと。
・「地区への広報は,難しい」
⑸こどもみらい課からの回答
前回、ママベク側から「こどもみらい課へ結果を通知して頂き、保護者のみなさんにも情報を提供してほしい。私立幼稚園などの園児が散歩に利用する公園の情報も教えてもらいたい」との提案があり、これへの回答。
・「幼稚園、保育所への対応,実施主体が市でないので、ママベクで対応を。情報提供は関知しない」
⑹令和4年度走行サーベイ結果
・「7月実施。最高値が0.23μsv以上ところは,行政として実地調査を実施している」
ママベクの測定結果を市民に広く知らせることは、市民生活、子どもたちの未来を守る上でも大切なことです。公園を利用している保護者の皆さんへの情報提供、市民の皆さんへの情報提供を、ママベクと行政が連携して取り組んでいくことの具体化として、行政として、市のホームページからママベク測定結果にリンクを張り、紹介する方向が確認されたことは、大きな前進です。