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新緑の鹿又渓谷から志田名へ

 5月21日午前、いわき市川前町の志田名地区に伺いました。
 途中、新緑の鮮やかな鹿又渓谷。若葉が柔らかく、緑のトンネルをくぐり抜け、澄んだ空気の中、若芽の山々が優しく迎えてくれました。
 荻・志田名地区は、福島第一原発から30キロ圏内にあり、2011年3月の原発事故当時、国が屋内退避指示を出した地区です。あの年5月16日に訪問した時には、空間線量が毎時2.59マイクロシーベルトと記録されています。
 この12年、荻・志田名の住民の皆さんは、放射能汚染に対する市長要望から始まり、住民自身による汚染調査と線量マップの作成、被曝低減のための活動、行政による除染計画と事業実施、農業と生業の再生への挑戦など、放射能汚染との格闘の日々でした。
 現在も、除染して表土を入れ替えた水田の多くは草に覆われたままでした。原子力災害の厳しい現状が続いています。農業の再生、小中学校の閉鎖問題、生活道路の補修、市の地区への考え方など、中山間地の住民皆さんの悩み、ご要望をお聴きしました。

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by kazu1206k | 2023-05-21 20:01 | 地域 | Comments(0)

佐藤かずよし


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