汚染水政府交渉、海洋放出の費用34億円が1200億円に!
2023年 08月 20日
8月17日汚染水に関する政府交渉の簡単な報告です。
政府交渉では、参加者のみなさんの鋭い追及により、いろいろと重
まさのあつこさんがまとめてくれました。ぜひご覧ください。
海洋放出ありきか:34億円→1200億円 88ヶ月→30~40年|地味な取材ノート
https://note.com/masanoatsuko/
質問書および経済産業省・東電からの回答を以下のサイトにアップ
https://foejapan.org/issue/202
〇「関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない」という約束は
「遵守する」のに「海洋放出する」のか…。
どのように言葉の意味をねじまげるのでしょうか。
「言葉通りに遵守してください」と要請しました。
〇海洋放出の費用・期間について
今回の交渉で浮かび上がったのが代替案の検討のいいかげんさです
2018年当時、代替案を検討していたときの海洋放出の費用は1
期間も、52-88か月とされていたのが、30年以上になってい
「これ以上海を汚すな!市民会議」の佐藤和良さんが追及してくだ
2018年当時のコストや期間については、以下の資料のp.32
https://www.meti.go.jp/earthqu
政府はトリチウムタスクフォースやALPS小委員員会で代替案を
ますが、海洋放出の費用や期間が非常に過小評価されていたのです
「前提が大きく変わってきているのだから、一度立ち止まって考え
〇モルタル固化処分案について
東電は、モルタル固化処分について「水和熱が発生する」などと反
これについてきいたところ、東電は、「モルタル固化についてはA
実際にその資料をみてみると、モルタル固化案ではなく地下埋設案
https://www.meti.go.jp/earthqu
議事録をみても、ちゃんと議論されているわけではありませんでし
モルタル固化案についてALPS小委員会の場で議論をした、とい
また、水和熱の発生およびそれに伴う蒸発について東電はちゃんと
ちゃんと検討しもしないのに、検討したと言い張る姿勢は大きな問
〇放出前の水の測定結果の公開から、放出までの期間は?
放出前の水について採取・測定→結果の公開まで、2か月を要する
→つまり、パブリック・レビューの時間(一般の人が測定結果を見
〇「年間放出管理計画」について
「年間放出管理計画」は策定していないのか、という佐藤和良さん
佐藤さんは「22日に関係閣僚会議で放出開始時期を示すと言われ
「福島県の技術連絡会に提出することになっていたのでは?」とも
→これについても、放出開始の決定時にささっと公開して、関係各
〇トリチウム以外も基準を超えており二次処理しなければならない
「ある程度、タンクが空かないと、二次処理した後の水を移送でき
タンクのやりくりが相当厳しいということを意味していると思いま
〇最近においてもALPSの出口で告示濃度超えが発生…。
セシウム137、ストロンチウム90、ヨウ素129などです。
東電はさまざまな事情について説明していましたが、いずれにして
参照データ)
https://www.tepco.co.jp/decomm
これは原子力規制を監視する市民の会の阪上さんが指摘してくださ
〇敷地境界線上「追加」1mSv/年、については、やはり敷地内
その法的根拠ですが、原子炉等規制法の第64条第1項の規定に基
原子力市民委員会の細川さんが追及してくださいました。
「現存被ばく状況」を前提にして施策を行い、かつICRPのガイ
さらに追及を続けていきたいと思います。