岸田政府と東京電力による汚染水の海洋放出が強行されようとしている、8月24日午前9時すぎ、「8.24汚染水を海に流すな!現地緊急行動 汚染水を海に流すな!スタンディング」が双葉郡大熊町の国道6号、福島第一原発入り口交差点付近で行われました。国内はもとより海外メディアも多数取材に訪れました。
国と東京電力は、「関係者の理解なしにいかなる処分も行わない」という福島県漁連などとの約束も守らず、理解も合意もない海洋放出を一方的に強行する暴挙に、遠くは神奈川県や千葉県から駆けつけた方も。参加者一人一人が想いをアピールし、「汚染水を流すな!」「国と東電は約束を守れ!」「漁業を守れ!」「子どもを守れ!」「いのちを守れ!」「未来を守れ!」と東電第一原発に向けてシュプレヒコールしました。
国は、国民的な理解と合意形成を丁寧に進めることなく、関係閣僚等会議で放出決定をした2日後の8月24日、強引に海洋放出を実施しました。約束は破られ、民主主義の根幹にも触れる一方的な強行は、基本的道徳や政治的倫理に欠ける振る舞いと言わざるを得ません。
ALPS処理汚染水の海洋放出は30年以上にわたります。中国による日本産海産物の輸入禁止などによる漁業や水産加工業などへの影響にはじまり、消費者の買い控えや飲食業、観光業などを含む被災地など地域経済への影響は計り知れません。漁業者は賠償の問題ではなく新鮮な常磐ものを消費者に提供する生きがいを奪われることの痛みや子や孫など後継者が漁業を安心して継続できるか懸念し不安を訴えています。
放出を強行されても漁協は反対の立場を堅持しており、国と東京電力は影響の深刻さを踏まえて、速やかな損害賠償ばかりか、原因である海洋放出の中止と代替案を改めて検討すべきです。
私たちの想いは一つ、海洋放出を中止させるまで諦めないぞ!!