福島原発告訴団、福島原発刑事訴訟支援団からのお知らせです。
【東電刑事裁判 最高裁に向けて キックオフ集会 のお知らせ】
東京電力元経営陣3名が強制起訴された福島原発刑事裁判は、いよいよ、最高裁判所での闘いが始まります。
9月13日に、検察官役の指定弁護士が最高裁判所へ上告の理由を明示した上告趣意書を提出しました。
今年1月の東京高裁の控訴審判決は、一審判決を是認し被告人3人を全員無罪としました。
控訴審判決は、一審で十分に立証された、双葉病院からの過酷な避難で亡くなられた状況や被害者遺族の心情を全く無視したもので、福島第一原発事故で命と生活を奪われた被害者・遺族のみなさんの納得を到底得られないものです。
また、原子力関連法令の趣旨・目的を踏まえておらず、原発事故の被害も考慮せず、必要な事故対策をしないことを免罪し、次の原発事故を準備する危険な論理となっています。
検察官役の指定弁護士は、「国の原子力政策に呼応し、長期評価の意義を軽視するもので、厳しく批判されなければなりません」と述べています。
福島第一原発事故は、多くの人々の生活、人生を壊し、事故から12年を経過しても国土を失わせたままの未曽有の事故であり、日本における最大の公害事件です。
東電元役員らの責任を認めない判決の問題点を多くの方に知っていただき、このような不当な判決を覆すために、「口頭弁論を開いて、原判決を見直せ!」と、全国から声をあげていくために、下記集会を開催することになりました。
ぜひ、ご参加をお願いいたします。
また、新刊『東電刑事裁判 問われない責任と原発回帰』(編著:海渡雄一・大河陽子 彩流社 1500円+税)を刊行しました。刑事裁判が中心に、GX法や原発老朽化の問題、小児甲状腺がんと汚染水海洋放出の問題など、多岐にわたる内容です。告訴人の声も掲載されています。福島イノベーション・コースト構想なども含め、原発問題の現情勢をとらえた必読書です。集会においても紹介いたします。
記
■東電刑事裁判 最高裁に向けて キックオフ東京集会
日時:2023年10月1日(日)14:00~16:00
場所: 東京 全水道会館(JR水道橋駅徒歩1分)
内容:弁護団(河合弘之弁護士、海渡雄一弁護士)から上告趣意書の解説と被害者・避難者のリレースピーチ
■東電刑事裁判 最高裁に向けて キックオフ福島集会
日時:2023年10月7日(土)14:00~16:00
場所: 福島テルサ中会議室あづま(JR福島駅東口徒歩10分)
内容:弁護団(海渡雄一弁護士、大河陽子弁護士)から上告趣意書の解説と被害者・避難者のリレースピーチ
以上
■■福島原発刑事訴訟支援団■■
福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1 info@shien-dan.org
080-5739-7279 https://shien-dan.org/