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11月23日「どうなってるの海洋放出?!学習会」へ参加を

 11月23日、「どうなってるの海洋放出?!学習会」が開かれます。
 国と東京電力は、8月24日、「関係者の理解なしにいかなる処分も行わない」とする福島県漁連等との文書約束を破り、福島第一原発事故により敷地内のタンクに貯蔵していた汚染水を海洋に放出しました。福島県民はじめ国民の理解と合意もなく、国際的な懸念の声も無視しての強行です。
 30年以上続く海洋放出計画は、これまでに、23年度の4回分のうち、2回を終了しました。海洋モニタリングでは基準値以下で影響がないと喧伝されています。
 しかし、放出するすべての放射性核種の濃度や総量などは、未だ明らかではありません。海水と薄めて流しても総量が大きければ、環境や人体に与える影響は否定できないのです。海底土や海浜砂、生物への吸着・濃縮による放射能の蓄積とフィードバックなど環境や人体にどう影響するのか、国や東京電力の評価は不十分であり、説明責任を果たしていません。
 市民、国民が求めてきた、地下水の止水、トリチウム分離技術の実用化、大型タンク保管案やモルタル固化保管案等の検討、スラリー安定化処理設備の設置など、汚染水についての抜本対策も未だ確立されていません。
 国と東京電力は、海洋放出は「円滑な廃炉と福島の復興のため」と繰り返しますが、廃炉がどのような状態をいうのか、廃炉の最終形態は決っていません。880トンある燃料デブリの取り出しさえ始めることができず、30~40年で廃炉完了という中長期ロードマップは破綻しています。膨大な放射性廃棄物の行き先も未定で、事故処理費用は膨大に増え続け、国民負担は未来世代に大きなツケを残していきます。
 海洋放出は、国の試算で、当初費用は34億円、88ヶ月の期間とされていましたが、現在では風評被害対策を含めて約1400億円超、30年間超と変化しています。明らかに嘘がまかり通っています。提案されている代替案を検討せず、安全な方法を採用しないのは、無責任です。国は、「福島の復興のため」とは裏腹に、住民、国民の分断を進めているのです。
 関係者の理解も国民の合意もないまま強行された汚染水の海洋放出は、将来にわたる環境と生態系への影響が懸念され、健康被害はあってはならないことです。10月に入り、増設ALPSの汚染水をかぶった労働者の被曝事故も発生し、身体汚染が確認された作業員が入院しました。やはり事故由来の液体放射性廃棄物を海洋投棄し続けることは、許されないことです。
 この学習会は、どうなってるの海洋放出?!このまま流し続けていいの? 本当に廃炉のため? まずは止水から!と、改めて、汚染水の実態、廃炉の現状、止水の方法などを徹底的に学び、漁業者にも話していただくものです。
 みなさまの参加を呼びかけます。 

「どうなってるの海洋放出?!学習会~このまま流し続けていいの? 本当に廃炉のため? まずは止水から!~」

・11月23日(木祝)午後1時30分〜4時 いわき産業創造館企画展示ホールA
・報告:
  1 処理汚染水をめぐる論点…満田夏花さん(FoE Japan)
  2 漁業者から…野崎哲さん(小名浜機船底引網漁業協同組合)
  3 現在も続く、福島第一原発からの放射性物質の放出…松久保肇さん (原子力資料情報室)
  4 原発構内の止水…柴崎直明さん(福島大学共生システム理工学類)
・質疑応答・意見交換
・リレートーク

・主催:これ以上海を汚すな!市民会議
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by kazu1206k | 2023-10-30 22:15 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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