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ALPS配管洗浄による労働者被曝など東電交渉

 脱原発福島ネットワークなど福島県内10市民団体の再開第77回東電交渉が、3月14日午後、いわき市で行われました。
 能登半島地震により甚大な被害の中、福島第一原発事故から13年を迎え、あらためて原発震災を引き起こしてはならないと、心新たに交渉に臨みました。
 今回は、昨年11月15日提出の「増設ALPS配管洗浄作業での身体汚染による労働者被曝事故についての要請書」への再回答と質疑から始まり、23年3月16日付「理解と合意なき汚染水の海洋放出の中止を求める要請書」の再質問への回答と質疑などが行われました。
 東京電力の回答と質疑の主なやりとりは、以下の通りです。

1、「増設ALPS配管洗浄作業での身体汚染による労働者被曝事故についての要請書」の再回答と質疑応答

・前回の質問事項への回答と質疑
[市民質問] ①被曝者の最大被ばく線量は?②漏洩水の表面線量は?③漏洩量の現場確認はしたのか?④漏洩水はどう片付けたのか?
[東電回答] ①最大被ばく:回答書2番、最大は0.9ミリシーベルト②漏洩水表面線量:→測定していない③漏洩量現場確認:翌日現場確認した、漏洩量は人からヒアリング、数リットルと評価。④漏洩水はどう片付けたのか:片づけはキムタオルでふき取り、容器に入れてふたして、ALPS内に保管。
[市民質問] 健康調査は元請けがするという回答でよいのか?
[東電回答] 電離則上は、元請け企業に第一義的責任。東電としては、引き続き、労働環境を改善していく。
[市民質問] 東電として健康診断はしないのか?
[東電回答] していない。一義的には元請け(東芝エネルギーシステム)に任せている。
[市民質問] 東電が責任をもってケアしますと。本人が安心できるようにと
[東電回答] 作業員が安心して従事できるよう、環境整備していく。
[市民質問] 具体的には?
[東電回答] 被ばく線量軽減、防護区域設定、装備品の充実など。
[市民質問] 今後の改善は当然。被ばくした作業員に対して何もしないのか。2名の方はどうなっているのか?
[東電回答] 法的、一義的には元請会社の責務。現在作業を再開しておらず当該作業員は机上業務に従事している。現場に戻っていない。いつからかも未定。
[市民質問] 当該作業員に対して、経過観察はしないのか。健康、体調は?
[東電回答] 医師の判断により退院した。本人の意思もある。報告しなければならない水準には達していない。
      電離健康診断は、半年に1回やっている。
[市民質問] 机上業務というのは被ばく線量の上限を超えたためか?
[東電回答] 東電として作業心の業務内容の指定はできない。作業中止しているから、机上業務となっている。
[東電回答] 線量管理上か、待遇は変わっていないのか?
[東電回答] 作業中断中、給与面は不明。

[市民質問] 例えば、3~4年後、皮膚癌など発症した場合、補償していくのか。
[東電回答] 仮の話には答えずらい。労働災害として、当該役所の判断に従う。
[市民質問] 危険性への特段の配慮はあるか
[東電回答] それぞれ個人の管理手帳上の履歴記録による。
[市民質問] 今回汚染水をかぶったことについて、特に注目する見解はないのか。一般作業員と同等の話ではないだろう。あの事故への特別対応はしない。従来の対応で健康状態を見ていくということか?
[東電回答] 一義的には東芝が見ていくが、何かあれば一般の通常管理の中で関知できる。
[市民質問] 手帳による管理の範囲で、労働基準監督署の判断で事故を考慮するのか。被ばく線量しか見ないのか、対応しないのか。事故による被ばく作業員という特段の補償は考えていないのか。
[東電回答] 元請けに法的責任がある。東芝は他社。内容は不知。
*市民意見 指示はしないのか。東芝にとどまらず、仕事の依頼者としての東電の責任はないのか。みんなが恐ろしく感じており、うやむやに一般の被ばく線量に紛れさせてはダメだ。東電も共有して今後を見守るべきだ。法律ではなく、人として、反省事項として、今後の生活も含め、作業員が泣き寝入りしないよう支えていく必要がある。
[市民質問] 三次下請けらしいが、東芝が東電と同様に二次、三次としたに責任転嫁した場合、三次下請け会社が責任を持てるのか不明。本社と一次下請が責任を持って対応すべきだ。
[東電回答] 東芝の情報はない。一方、環境管理の中には福島第一のERで対応可能なインフラ整備がされている。
*市民意見:泣き寝入りさせない補償制度がないと困る。使い捨ては酷すぎる。
[市民質問] 多重労務構造の労働者の待遇改善、労災補償の発注者責任について、考えていない。電離則の「第一義」を繰り返すだけでは発注者の責任を果たしているとは言えない。
[東電回答] 被曝評価になると思うが、等価線量は前回回答の通り、青手帳の管理に残る。装備品の逸脱、元請けがしっかりして欲しい。労働環境は改善していく。

[市民質問] 2014年第19回評価検討会の小坂福島地域統括の発言は?
[東電回答] 小坂発言について、その当時のストロンチウム汚染水より、現在は大幅に低減している。引き続き、環境改善していく。
[市民質問] フィルター1個交換したら1000ミリSvという公式議事録にある。被ばく量だ。なぜ1000ミリ
[東電回答] 当時どういう趣旨で小坂さんが発言したのか不明。
[市民質問] 公式な議事録にあるのだから確認して回答するように。
[東電回答] 次回、回答。

[市民質問] ALPSは完成した装置なのか? 仮の設備で何でやってるのか? 必ずやるべき作業も困難だ。常に改善しないといけない。これから改良するとりあえずの設備だったと思うが? 設備として欠陥でないのか? 労働者の犠牲の上での設備。
[市民質問] なぜ5年間も仮設で運用してきたのか。
[東電回答] 事故発生時までは、これまでトラブルなく、手順書通り運用できていたため継続使用していた。
[市民質問] 本来なら直すべきだった。仮設にした理由は?
[東電回答] 運用していく中で出てきた問題。
*市民意見:そんなことでは「作業環境改善」などと言えないのではないか。危険を評価せずに来たのではないか。
 ALPSが研究施設なら、見直して改善するのが本来の仕事なのに、やるべきことをやっていなかったのではないか。使用前検査儲けていないではないか。即やめた方が良い。
[市民質問] 「特段の事故がなかった」というのは、事故がなければ検討もしないのか。着手しなかった事情は?
[東電回答] トラブルが起きて、後手後手になった。
[市民質問] その間、放置してきたのか。何らかの改善の動きはなかったのか。杜撰だ。事故が起きるまでやらないのか。東電としてはALPSを改善設備と考えていないのか。事実関係が不明だ。小坂の指摘にも対応していないではないか。事故をヒューマンエラーにしている。事故が起きるまで放置したのは東電の責任回避だ。改善する立ち位置で進めるべきでは?
[東電回答] 水処理施設については、経年劣化の対応をして改善を重ねてきた。今回の配管洗浄の仮説は優先順位が低かった。設備改良、運用、保守性が対策のひとつ。増設ALPSは新たな洗浄ラインを検討中。


*2月7日の第二セシウム吸着装置サリーでの汚染水漏洩事故に関連して
[市民質問] それほど高いなら、みな非常に苦労している(はずだ)。中に入ったことがあるのか?現場と感覚が違うのではないの[[東電回答] パトロールしている。
[市民質問] 4000人(の作業員)がどれほど苦労してるか。プロセス建屋の地下だけ見ても3000~4000Svもある。スラリーはどこに置いてあるのか。一階か?水のある(たまっている)地下に労働者が入っている。何階にあるのか。4000Svでは死んでしまう。
[東電回答] 今回の建屋は8.5m、、ALPSは33.5m盤、スラリーは高台にある。
[市民質問] 3~4階か。建屋のどこにあるか次回、教えて欲しい
[東電回答] 地下1階~2階に水がたまっていて、上に行くほど遮蔽される。上野1階だと思うが。
[市民質問] ここで作業できるのか。
[東電回答] 水位は不明。最地下階に水があり、その上に床がある。水源としてのサリーからALPSに汲んでいく。
[市民質問] サリーがどういう所にあるか教えて欲しい。次回、2月7日の件について詳細に教えて欲しい。

[市民質問] スラリー内の水素発生について、爆発の可能性あり。対策を。
[東電回答] 高温焼却炉建屋に水素のベントラインを作った。
[市民質問] 規制庁の人もトラブル多発、余裕無しと指摘している。リソース不足、安上がり政策の改善を。
[東電回答] 水素は苦い経験により、対策している。だんだん近寄れる線量に下がっている。リスク低減作業。

2、「理解と合意なき汚染水の海洋放出の中止を求める要請書」(2023年3月16日提出)への再質問への回答と質疑

② 放出する全放射性核種の濃度、総量などの全情報を公開し、海底土や海浜砂、生物への吸着・濃縮による放射能の蓄積とフィードバックを再評価すること。
[市民質問] 漁業者にはどのような利益になるのか?
[東電回答] 放射線リスク、ALARAの原則に従い、できるだけリスクを低減させる方針。国の基本方針を踏まえ国際法や国の汚染水対策委員会に基づき、安心して帰還できる環境を整え、廃炉に向けた取り組みを進める必要。地域および国民のみなさまに対し、貯蔵に伴うリスクが明確にされているので処分を先送りできない。
[市民質問] 漁業に特定して答えられない。次回、再回答を求める。
[市民質問] IAEAの正当化プロセスを踏まえているか?
[東電回答] 2023年7月公表の包括的報告書において、正当化の責任は日本政府にあり、IAEA安全基準のアプローチによって、日本政府が正当化の意思決定プロセスを進めたと評価されていると認識。
[市民質問] IAEAが評価する前に日本が決めてしまっており、決めたのは政府で、IAEAは聞かれていない。日本が決めた。アドバイスはしたと言っているのか?正当化の根拠を、簡潔に示して欲しい。
[東電回答] 次回、回答。
[市民質問] 便益と弊害というが、現時点で1400億円の費用支出があり、国民の税金ではないか?国民負担はいくらか?
[東電回答] 放出設備構築維持や風評対策に1400億円かけた費用支出があるとは、当社としては承知していない。当社として答える立場にない。関与しない。国に聞いて欲しい。
[市民質問] 自社が起こした事故で、「政府予算だから知らない」という、言いぐさはひどい。そうやって生きながらえている企業という自覚がない。再回答を求める。
[東電回答] 次回、回答。
[市民質問] 炭素14の放出は大丈夫という根拠は何か?分析体制は?
[東電回答] 現在、国の告示濃度限度が示されており、総和1未満が求められている。その法令に基づく基準を大幅に下回っている。トリチウム以外、確実に下回る浄化し、1未満になるよう放出する。さらに海水希釈で大幅に下回る。
[市民質問] C14は薄めて流すから大丈夫なのか。分析は行っている、29核種の一つとして行っているだけ?
[東電回答] 国の基準を満たした上で、100倍にしている。
[市民質問] 取れていないんだよね?
[東電回答] 周囲の環境中によくあるもの、特殊なものではない。
[市民質問] 処理前のを見ると、C14だけとても多い。2000/Lより少ないと感じるのだろうが、こんな二桁で出して良いのか?生物は炭素を優先的に取り込む吸収率の高い物質なので、自然にあるから安全とは言えない。年代測定に使うということは、生態が取り込むからこそ使われるのであり、危険なものだ。半減期5700年のものを出したら海で濃縮するのではないか。捨てたら消えない。総量がどれくらいか、恐ろしいレベルではないか。
[東電回答] 考慮して評価した結果、国の安全基準内に収まる。
[市民質問] 総量を調べたのか。永遠に残るような物を安全と言えるか。
[東電回答] 国の基準より、100倍以上薄めている。身体に取り込まれるかは不明。広く環境に存在するものだ。
*市民意見:無理がある。国がすべての安全を担保しているわけではない。

③地下水の止水、トリチウム分離技術の実用化、大型タンク保管案やモルタル固化保管案等の検討、スラリー安定化処理設備の設置など汚染水についての抜本対策を確立する事。
[市民質問] 27年3月、安定化処理施設の運転開始までの工程は?
[東電回答] 2026年末にできるよう検討中→次回再回答

*質問に対する文書による回答について
*市民意見:回答は書面で出して欲しい。(※聞き取って書くのが困難だから)
[東電回答] 口頭の質問に対しては口頭での回答になる。
[市民質問] 文書を送れば文書化してくれるのか?メールか郵送か。
[東電回答] 検討する。次回回答する。


3、22年5月12日付「理解と合意なき汚染水海洋放出設備工事の6月着工の中止などを求める要請書」への東京電力の回答など、これまで質問事項への未回答への回答
○質問ースラリーの放射性物質は?前処理で出た沈殿物。処理後のストロンチウム等。
[東電回答]・次回、回答。
○質問ーろ布交換作業の線量、ろ布の濃度は?
[東電回答]・次回、回答。

4、22年11月16日付「福島第一原発1号炉の原子炉圧力容器を支えるペデスタルの損傷に関する早期の詳細調査と緊急安全対策を求める要請書」への再回答と質疑














by kazu1206k | 2024-03-21 21:58 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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