人気ブログランキング | 話題のタグを見る

現時点で市民の合意形成が道半ば、湯本駅前みゆきの湯公衆浴場の用途廃止に反対討論

いわき市議会12月定例会。12月13日、各常任委員会が開かれ、委員会に付託された議案などが審査されました。
 政策総務常任委員会には、「議案第7号 いわき市公衆浴場条例の改正について」と、これに対する市民の請願「令和7年3月31日付で「みゆきの湯」を廃止とする「議案第7号いわき市公衆浴場条例の改正について」の取り下げを求める請願」(下記に掲載)も付託されました。
 「議案第7号 いわき市公衆浴場条例の改正について」は、湯本駅前みゆきの湯公衆浴場の用途を廃止するものです。これは、湯本駅周辺土地区画整理事業の実施により、常磐市民会館や公民館、支所等を適正規模で再編し、民間収益施設と複合化する(仮称)「常磐地区交流拠点施設」の事業用地として活用することなどが計画され、湯本駅前みゆきの湯公衆浴場は市公共施設等総合管理計画により用途廃止が予定されていることから、令和7年度に解体するため、令和7年3月31日で用途廃止と提案されました。
 湯本駅前みゆきの湯公衆浴場は、平成19年の開場以来、湯本駅前の公衆浴場として、市民の健康と憩いの場所として、周辺住民はじめいわき市民はもちろんのこと県内外の観光客、サンシャインマラソンの参加者やいわきFCサッカー観戦者などの多くの利用者に愛され、常磐湯本温泉の拠点施設の一つとして、市民の健康といわき市の温泉文化に大いに貢献してきたところです。
 用途廃止に対して、利用者、周辺商業者、地域住民の中に存続を望む声がある現状にあって、年間9万人近い利用者のある市民サービスを行政が停止するため、当局においては、多くの利用者はじめ関係者に丁寧な説明を尽くし、市民の合意形成に向けた不断の努力を行うことが肝要であるにもかかわらず、市民の合意形成が未だ道半ばである現時点での用途廃止であるため、私は反対をいたしました。
 委員会審査では、第7号議案が審査され、質疑ののち討論を行い、採決の結果、賛成5、反対3で原案が可決されました。原案が可決されたため、市民の請願は不採択となりました。

 私は、原案に反対、市民の請願を支持して、原案に反対する討論を行いましたので、以下に掲載します。

反対討論      2024.12.13

 36番、創世会の佐藤和良です。
 議案第7号 いわき市公衆浴場条例の改正について、湯本駅前みゆきの湯公衆浴場の用途廃止について、反対の立場で討論をいたします。

 湯本駅前みゆきの湯公衆浴場の用途廃止は、利用者、周辺商業者、地域住民の中に存続を望む声がある現状において、年間9万人近い利用者のある市民サービスを行政が停止することです。
こうした政策決定にあたって、当局においては、多くの利用者はじめ関係者に丁寧な説明を尽くし、市民の合意形成に向けた不断の努力を行うことが肝要であります。市民の合意形成が未だ道半ばである現時点での用途廃止については、反対いたします。

 今般、湯本駅周辺土地区画整理事業の実施により、常磐市民会館や公民館、支所等を適正規模で再編し、民間収益施設と複合化する(仮称)「常磐地区交流拠点施設」の事業用地として活用することなどが計画され、湯本駅前みゆきの湯公衆浴場は市公共施設等総合管理計画により用途廃止が予定されていることから、令和7年度に解体すると提案されました。
 翻って、湯本駅前みゆきの湯公衆浴場は、平成19年の開場以来、湯本駅前の公衆浴場として、市民の健康と憩いの場所として、周辺住民はじめいわき市民はもちろんのこと県内外の観光客、サンシャインマラソンの参加者やいわきFCサッカー観戦者などの多くの利用者に愛されてきました。常磐湯本温泉の拠点施設の一つとして、利用者数で令和元年度11万7,357人、令和4年度9万1人、令和5年度は、8万7,097人、経営も黒字化するなど、市民の健康といわき市の温泉文化に大いに貢献してきたところです。
 本市は、昨年以降、「湯本駅周辺のまちづくりに関する市民説明会」などで「利用者の多い地域住民の皆様に対して丁寧に説明を行い、意見交換を重ねてきた」とし、常磐地区の関係団体等からも個別に意見聴取を行ったところ、「残る2つの公衆浴場である上の湯及びさはこの湯についての見通し」や「みゆきの湯の廃止時期を遅らせることはできないのか」といった意見があったとしつつ、「概ね、理解を得てきたものと捉えている」としています。
 しかしながら、利用者などからは「突然の廃止」と驚きの声が上がり、私どもにも存続を求める声が届けられました。周辺商業者の懸念も声も聞かれ、市民の合意形成が未だ道半ばであることは明らかです。
 まちづくりは、関係団体はもとより、市民各界各層の意見を丁寧に掘り起こし、政策形成過程への市民の参加、事業計画への市民意見の反映が必要条件です。小名浜地区で始まった、トークシェアミーティング」など、公共施設の再編に向けた市民対話の機運を発展させていく取り組みも必要です。
 今必要なことは、湯本駅前みゆきの湯公衆浴場の利用者はじめ市民一人ひとりに届くように、丁寧な説明を尽くすことであり、本市として説明責任を果たし、市民意見を取り入れながら、市民の合意形成を進めることです。

 以上、議員の皆様の御賛同をお願いして、反対討論を終わります。
 御清聴どうもありがとうございました。


請願第1号
令和7年3月31日付で『みゆきの湯』を廃止とする『議案第7号いわき市公衆浴場条例の改正について』の取り下げを求める請願」

請願第1号
                   令和6年12 月11 日受理
                   政策総務常任委員会付託

                   紹介議員 福 嶋 あずさ
                        四 家 智 之
                        小 野 光 貴

令和7年3月31 日付で「みゆきの湯」を廃止とする「議案第7号いわき市公衆浴場条例の改正について」の取り下げを求める請願

請願要旨
 「議案第7号いわき市公衆浴場条例の改正」を取り下げて頂き、市民の生の声をお聞きいただき、お互いに納得のいく方法の模索をお願いする。なんとか開発への影響が出ないような時期までの営業を続けて頂きたい。

請願事項
 平成19年に公衆浴場として「みゆきの湯」が湯本町にオープンした喜びは格別でした。JR湯本駅前に佇む、御幸山にちなんで「みゆきの湯」と名付けられ、以来、地元の方はもちろんの事、旅行のお客様や出張でいわきを訪れた方、近隣から電車で来られる方、わざわざタクシーで来られる方、勿論自家用車で来られる方やネットで検索をして来られる方、障がいを持つ方、大勢の方々に利用して頂きました。
 駅前再開発事業により、「いつかは取り壊されてしまう。」との考えはあったものの、このような突然の廃止には、驚きを隠せません。
 「みゆきの湯」が廃止となれば、人の行き交いも減少し、商店を営む各店の売り上げも減少をすることは間違いありません。
 湯本駅前再生の為の計画に「温浴施設」ともありますが、これが完成するまでの間は不便な生活が強いられ、街のにぎわいも長い間失われます。
 「さはこの湯」があれば十分、との考えでしょうが、さはこの湯のお湯は非常に熱い点やそれぞれの施設に求めるお客様のニーズ、客層も違う為、数字上問題の無いように見えても、街の考えとは大きな乖離があります。実際には対応は難しいと思います。
 指定管理業者との契約が切れるというのも廃止の理由と伺っておりますが、新規募集をして様々な方法を見つけるといった手段もないのでしょうか。
                           請願者
                           いわき市常磐湯本町天王崎1-129
                           湯本一番町商店会
                           会長 佐藤 邦夫 外1団体






















by kazu1206k | 2024-12-13 19:14 | 議会 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k