9月17日午後、脱原発福島ネットワークなど福島県内の脱原発10団体による、再開第86回東電交渉が、いわき市で行われました。
今回は、9月3日、福島第1原発1号機の使用済み核燃料の取り出し大型カバー設置工事で高さ60メートルのリングの50メートル部分の作業に従事していた協力企業の40代男性作業員が死亡した問題について、緊急案件として説明を求め、質疑を行いました。
以下に、概要を報告します。
[市民]:この件について、メディア発表情報のみ、東電は現在不明だと説明している。
[東電]:バックのデータが、不足しているが、分かる範囲で説明する。1号原子炉建屋のカバー設置工事において、作業が終了したあとに免震重要棟のに移動している途中で倒れた。現場は水素爆発により鉄筋がむき出しになっているおり、1号機大型カバー設置して屋根をつけている。
協力企業の作業員で、ERの医師の判断で救急搬送、搬送先で死亡確認した。
9月3日、4時半から5時半、朝礼、危険予知連絡。体調確認、異常なし。
5時45分から6時10分現場作業。1号機の大型カバー作業、鉄骨ボルト本じめの助手、補助作業。Y装備(全面マスク、カバーオール)
7時30分に情報棟に戻って休憩、G装備(一般服)に着替えて休憩。
10時にエンドミーティング。
10時15分に重要免震棟に移動その途中で倒れる。出口付近の廊下で倒れ込んだ。AEDで処置。
10時22分にERに連絡。
10時34分にERから救急隊出発。心肺停止、AED、心肺蘇生法。
10時34分に救急隊、ERに。
11時02分に医療機関に緊急搬送。
11時15分に医療機関に到着。死亡確認。身体に放射性物質の付着なし。
・男性は40代、元請は鹿島建設の共同企業体、二次受け企業に所属。1F経験3ヶ月、震災前の経験なし、夏場未経験者。
・熱中症WBGT値29.1℃で管理。補正前25.1℃。➕ カシマの独自ルール 午前5時半時点晴れ、気温28.3℃。
・当該作業員の時間外労働、特に問題ない、元請け東電は現場にいなかった。労基署と警察に元請けから連絡済み。
・作業に起因するかは調査確認中。最終的には労基署が労働災害か判断する。
[市民]:大型カバー設置、50メートルリングの作業現場までエレベータはあるのか。
[東電]:次回、回答。
[東電]:朝のミーティング時は異常なかった、7時過ぎまで働いた、エンドミーティングで異常無し、G装備に着替え歩いていたところ倒れた。作業に起因するか、というところは捜査中。労災であるか、はこれから調べていく。
大型カバーは、瓦礫類、水素爆発で吹っ飛んだために、放射性物質が飛ばないようにするため必要。使用済み燃料を取るために、瓦礫取る作業がいる。2号機北、高さ50メートル60メートル(全体68メートル)途中のリング、横の張り枠として、近くで作って持ち込む、1F近くのヤードで。ボルト1キロ、10本(10キロ)ほど持ち歩く、下部加工は鉄骨・オペレーティングフロアのエレベーターは無し、上まで上がるのは相当の負担では?
既往歴調べている個人情報なので、作業時間で調整している、朝4時くらいで、Y装備で上がっていって。情報棟から免震棟まで、G装備を着て移動している間に倒れた。
チョッキの中に保冷剤6枚入れて冷やしている(1キロ弱)。ファンは管理区域では使えない(放射能取り込まないように)。保冷剤、全員つけている、6枚から8枚、重いが冷たい方がいい、入り口に冷蔵庫あって、入れて行く。
[市民]:今回の原因は定かではない。が、関西労災センターの資料では、3年連続30人くらい全国調べて死亡している、熱中症、7割は屋外、厚労省、調べ、初期症状の放置?
[東電]:当社は重症が減っている、ERを使うよう、すぐいくように指導している。救急班、医師チェック。毎月企業班長と安全の話し合い、電話番号配っている。
構内に救急車配備、日々、電話が入っている。
1Fでは、24年11月16日現在、24年8件 脱水2、熱中症1、4、熱中症2、2。23年度、7件 脱水症2、熱中症1。
2012年に現場パトロール実施。今回の場所は東電の管理下ではない。鹿島JVの安全管理下。作業班長が実施。
昨年は6月から真夏日、9月になっても警戒温度指数28度、超えている。
今回、29度。気候危機が続く中で、熱中症対策はどうするのか、WBGT(温度、湿度、装備な度を足して出す指数)、その日の最大値を避け朝や、夜中を狙っている。湿度温度装備、足して31を越えたら作業中止、夏場は涼しい時しかやらない。
[市民]:夏休みを取るしかないのでは?40代の人がやられている。
[東電]:お盆期間を長く取る、取りすぎると熱順化?が心配。
[市民]:50年で終わる話ではない
[東電]:ミーティングの内容は、情報来てない、
その日の反省会、ヒヤリハット、手元暗いなど、班で反省会をやるよう指導している。結局、起因が未発表。労災かどうかも、死因は心臓突然死と医師から聞いている、労働によるものかは医師判断できず、だから労基署に報告、労災かどうかは、家族が申請、労基署から発表される。
[市民]:内部被曝、個人線量教えていただかないと。
[東電]:放射線管理手帳、履歴書は雇い主が管理、元請が管理。1Fは20ミリSVにならないよう、12ミリSVまでで管理してと言っているが、他の人が変われない場合18ミリSV、とかもある。作業現場の線量は、基準値2.5ミリSVで管理、1から4号機の中は設定アラームなる、4回なったら出る。
[市民]:7、8、9年前、バスの中で1ミリだったが。作業現場の雰囲気線量は?
[東電]:建屋の中は、8ミリとか、下の方はもっとある、4階3階人入れてない、高い、今後の課題。次回、回答。
[市民]:凍土壁どうなってるのか?
[東電]:凍土壁今止めても最低2ヶ月、持つ、地中なので。氷の出具合、完璧ではない、配管回り、地中30メートル。かなり電力を喰う、東北電力から、年間2億で、
[市民]:柏崎刈羽の稲垣所長談話「東電全体が暗い」。早くなんとかしてほしい、死ぬまで付き合うから頑張ってほしい。
[市民]:亡くなった方の部署がある、それぞれの管理をする、それくらい大変、いつまでなのか、300年くらいまでとか、分かるといい。いろんな専門家の技術を集めてなんとかしてほしい。なぜ亡くなる人が出るのか、事故は起きたから、しょうがないとしても。(その後もっと力を結集できないものか)
[東電]:再稼働が目標、モチベーションになっている、安心して大丈夫。新規制関係、活気がある、前向き、になれる。
[市民]:再稼働まずいという社員はいないのか。(福島の事故があったからには)正常な感覚、だと思う。
[東電]:新規制の基準で安全性上がってきている、タンクベント系新たにつけている、
再稼働して、また暗くなるでしょう。
*燃料取り出し計画
◼1号機使用済燃料プールに計392体(使用済燃料292体,新燃料100体)の燃料が保管されている。より安定した冷却・保管が可能となる共用プールへの搬出に向け、燃料取り出しを実施するため、取り出し実施に先立ち、原子炉建屋を覆う大型カバーを設置して、大型カバー内でガレキ撤去,オペレーティングフロアの除染・遮蔽を実施し、燃料取扱設備(燃料取扱機、クレーン)を設置するもの。
「1号機燃料取り出しに向けた工事の進捗について」 2025年7月3日 東京電力ホールディングス株式会社
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