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TEAMママベク、いわき市と協議・要望

 3月26日午前、「TEAMママベク 子どもの環境を守り隊」といわき市担当課との、25年度の協議が行われました。ママベク側からは代表2名、市側は「除染対策課」が廃止されたため資源循環推進課から3名が出席し、市議会議員も私含め3名が同席しました。
 TEAMママベクのお母さんたちは、子どもたちの被曝を低減して生活環境を整えようと、2013年から、いわき市などの許可のもとに、市内の教育施設や公園等の環境放射能測定をスタートさせ測定活動を続けています。
 子どもたちの行動範囲を母親目線で細かく調べ、放射能を可視化させながら、結果を行政に報告して必要があるところは対策を求めてきました。いわき市も子どもたちの環境改善のために、担当課が出席し協議を行い、できる限りの対応を行なってきました。 
 今回の協議は、⑴要望書提出(末尾に掲載)、⑵モニタリング結果報告・公園モニタリング結果集計表について、⑶要望等の進捗状況について、⑷仮置き場事業終了についてなどでした。
 ママベク代表からは、モニタリング結果の詳細な報告とともに、要望について「なかなか伝わりにくいこれらのことを各担当者のみなさんにも聞いてほしかった。協議は回答を受け取るだけの場ではない。今、子育てをしている母親、そして子どものためにも私たちが15年前に経験したことを生かしたい。それができないのは、子どもの健康問題がないがしろにされていると感じ悲しくなる」と切なる思いが話されました。
 国の除染事業補助がなくなる中で、本市は、被災自治体として、子どもたちの被曝を低減し生活環境を整えるために、今後も継続して、子どもたちの環境改善に取り組むことが必要です。
 要望書は、以下の通りです。

要望書
            令和8年3月11日
いわき市長 内田広之 様

 日ごろのご協力に感謝いたします。
 原発事故発生から 15 年が経過しました。公園の測定をしていると、お母さんと手をつないだ赤ちゃんが歩いては転び、歩いては転びを繰り返している様子や、お散歩中の保育園児や幼稚園児が、芝生に転がり楽しそうに遊ぶ様子、小学生や中学生が屋外学習のお昼休みに地面にシートを広げてお弁当を食べている様子、友だちと追いかけっこをしている様子、放課後に近くの公園に集まって、地面に座ってお菓子を食べながらカード遊びをしている子どもたちの様子など、さまざまな光景を目にします。原発事故でその日常を奪われ、子どもに初期被曝のリスクを背負わせ、多くの制限をかけながら子育てをした私たちは、経験した者としての責任を感じ、目には見えない放射能汚染を測り続けています。
 子どもが土を触れば手には放射性物質が付着し、その手を口に入れることも、その手で目をこすることもあります。これまで現場を回る中で、放射能で汚染された土を詰めた土嚢袋が破れ、その土で子どもが遊んでいる光景なども目にしてきました。そしてこれは、今を生きる私たちが向き合うのをやめてしまったら、未来の人々は知らないままに放射能汚染物質と共存し続けることになる、という次世代の問題でもあります。
 本来、社会が健全であればこのようなお願いは要望書で訴えるまでもなく、子どもたちは当たり前に守られるはずです。被災自治体が住民の被曝問題や放射能汚染に向き合うことができない苦しさは、原発事故が起こってしまったため、やむを得ず設けられた国の基準によります。そこには土壌汚染の基準が含まれず、実害を確かめないままに「環境はもとに戻った」「それぐらいは問題ない」とされることは決して見過ごせない被害隠しです。原発事故の被災自治体が加害側の人権侵害、過小評価を受け入れず、住民を守るために権利を主張し続けることは歴史的、世界的な影響も鑑みて、とても重要だと考えます。
 本当の意味での再生をめざすため、いわき市が掲げる「こどもまんなか社会」の実現のため、原発事故による被害から地域の大切な子どもを守る取り組みを貫いていただけることを願い、以下の要望をいたします。

                 記

1、国の除染事業終了後、空間線量が除染基準を超える箇所は天地返しをして敷地内に汚染土壌が埋設されています。未来への影響を考え、汚染土壌は埋設保管ではなく、運び出しをするよう国に求め続けてください。また、除染基準に満たない場合でも「TEAM ママベク子どもの環境守り隊」がホットスポットとして報告した箇所、およびモニタリングのために採取した高濃度の土壌検体について、同様に扱ってください。

2、「TEAM ママベク 子どもの環境守り隊」がホットスポットとして報告した箇所について、運び出しが叶うまではロープや三角コーン等で子どもが近づかないための対策をしてください。

3、公園敷地内に汚染土壌を埋設保管する場合、その記録の詳細はいわき市として長期保管し、国や東電への権利主張、責任追及のため、未来の人々に原発事故の実害を伝えるために生かしてください。

4、子どもの行動を想定し、母親目線で詳細な測定を行っている「TEAM ママベク 子どもの環境守り隊」による測定結果は、子どもの健康を守るため、親御さんや教育・保育の現場の先生方、地域住民のみなさんの不安を解消するための情報です。広く市民に知らせると共に、毎年、年度はじめに教育・保育現場にホームページのお知らせをしてください。

5、「こどもまんなか社会」の実現のため、国が定める除染基準にとらわれることなく、子どもの安全を最優先に、いわき市としての最大限の努力を行ってください。

            TEAM ママベク 子どもの環境守り隊
                     代表 千葉由美

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by kazu1206k | 2026-03-27 18:28 | 脱原発 | Comments(0)