3月17日午後、脱原発福島ネットワークなど福島県内の脱原発10団体は、再開第89回東電交渉を行いました。
以下、概要を報告します.
・2024年11月14日提出「2号機燃料デブリ試験的取り出し及び廃炉「2051年完了」見直しについての要請書」への東電回答に対する質疑
④ 廃止措置における建屋及び放射性廃棄物の扱い、廃止措置後の姿を明らかすること。
[市民]:汚染土の発生責任者としての考え方は?
[東電]:改めて同じ内容になってしまうが・・・
発生者責任⇒当社としては「汚染対策特措法」にのっとり、国・自治体が実施する除染等に関する事業において事故の当事者として人的技術的協力を実施しております。また、2025年8月26日に開催された第3回福島県内除染土壌等の県外最終処分の実現に向けた再生利用等推進懐疑(関係閣僚等会議)において、「福島県内除去土壌等の県外最終処分の実現に向けた復興再生利用等の推進に関するロードマップ(案)」が了承されたことは承知している。復興再生事業は除染事業等で発生した除去土壌の最終処分量低減に向け、重要な取り組みであると認識している。当社としては復興再生利用の取り組みにどのような協力が可能か、国とご相談させていただきながら真摯に対応して参りたい。
[市民]:この前と変わっているところは?
[東電]:冒頭の2行だけ違う。
[東電]:当社としてできることを、努力していることを入れた。
[市民]:特措法にのっとってというのは重々分かっているが、その陰に隠れて、発生責任者としてどう考えているかを聞きたかった。除染に関しては環境省がやると分かるが、東電としての責任を感じているのか聞きたい。
[東電]:原因を起こした企業であることは重々承知している。福島への責任を貫徹するというのは変わることがない。最初からいまも通して変わっていない。可能なことはやっていくというスタンスに変わりはない。「除染は、うちは関係ない」ということではない。
[市民]:汚れたものを東電が引き取るのが順当ではないか。持って行って欲しい人と、よそに拡散するなという人がいる中で、東電が引き取るのは誰にとっても良い方法だと想うが、そういう考えを持って帰ったときにどんな意見が出たのか?
[東電]:国が定めた方針に基づいてやっていくことに変わりはない。
[市民]:誰に相談しているのか?
[東電]:上長(上司)である。しかるべき…。(具体的には)申し上げられない。
[市民]:はぐらかさずに言うべき。全く同じ文章を返してくるのは馬鹿にしていないか。同じようなことを言わせるというのは誰ですか?
[東電]:東電としての回答をさせていただいていることを了承して欲しい。
[市民]:別な意見交換会の時、いくら請うても名刺をくれなかった。名刺もくれず、疑問点があっても連絡できない。
[東電]:名刺を持って来ていない。
[市民]:何故姿を隠すのか。写真も撮らせず名刺もくれず、失礼だ。
[市民]:汚染させた主体者として「協力」ではないだろう。
[市民]:危険だから集めた土壌なのに、再びまた拡散させるという不合理に関してどう考えているのか。
金と被ばく労働をかけて集めた危険なものを再び外に出すということを、発生責任者としてはどう考えるのか。おかしくないのか。
[東電]:答えがむずかしい。2045年までにというのは弊社が決めたわけではないので、弊社がおかしいとかおかしくないと言えない。
[市民]:無責任に感じる。例えば国が決めなかったらどうするのか。
[東電]:仮定の話はできない。
[市民]:土壌の再拡散に忸怩たるものがあるだろう。
[東電]:「汚染土壌」という言い方に疑問。運搬・輸送にあたる質問にも関係する。
[市民]:前回同様の回答になって人的技術的協力が加わっただけでは、あまりにも誠意がないとみんな感じている。福島への責任を貫徹というのであれば、国が国がと言うのではなく、直接責任について考えれば、少なくとも汚染された除去土壌であることは認めるか?
[東電]:何ベクレルという差はある。放射性物質を含んでいるが「汚染」という言葉の使い方が・・・
[市民]:放射性物質を出したことによって汚染をもたらしたのではないのか。
[市民]:そこを認めても・・・
[東電]:真実じゃない言葉、私が決めたのではないので国に聞いてほしい
[市民]:事実を違う言葉で言うことが問題
[東電]:復興再生土というのは国が決めた
[市民]:なおさら、自分たちが引きうければ丸く収まるのではないか。
[市民]:そういう責任の取り方もある。そういう考え方をしないからこういうことになったのではないか。
[市民]:そうすると、放射性物質によって汚染された除染土ではないのか?それなので、除染して運び込んだのではないのか?それを認めると何か不利益があるのか?
[東電]:主語によって、前回の質問の背景は再生利用についてのものだったが、それは汚染土とは同じものではないというご認識なので、環境省に聞いて欲しい。
[市民]:初発は放射性物質によっての汚染だろう。数値の差を聞いているのではない。
汚染を出した企業が認めないので不思議な議論になっている。
[市民]:言葉で言い換えて、なかったことにしようなんて、許されない。
[市民]:なんでここにたまっているのか?
この間、ある新聞に倒産の危険企業が出ていた。トップは東京電力。何とか生きながらえているのではないのか?
[東電]:福島への責任を果たすために存在している。
[市民]:そのために生きながらえているのでは?23.4兆円を抱えている、こんどは88兆円をもって何とかしたい状態。自分たちが出したものではないか。こんな話を何度もしなければならないのか。23.4兆円を国民から借金しているわけで、それを理解していないのか。
[東電]:それは見通しで、いまは国に建て替えていただいて15.4兆円である。
[市民]:放射能をばらまく事故を起こした東電の方に、元に戻して欲しいという気持ちは分かるか?
それの努力をしていないことと、反対にまた人の手で広げることをしているのが一番おかしいと想っている。ALPS処理汚染水も同じ。除染土をまた広げるというのは国が言うからで、東電の判断はそこにはないのか。さっきから言っていることがわからない。誰かに言われてきているのはわかる、針のむしろなのは分かる。でも私たちの質問に答えないので、とても不毛な時間に感じる。せめてこの気持ちを分かって欲しい。
[東電]:聞いたことを出席者だけにとどめていることはない。
[市民]:どういう上司にあげてどういう話になっているのかを知りたい。
[市民]:2時間我慢して坐っているようにしか見えない。
[市民]:復興本社の責任者は東電、代表は秋本。小野さんは廃炉カンパニーのCEO。
[市民]:せっかく聞きたいことがあっても連絡先がわからないからできない。2回も同じことを答えられて、あまりにも無責任。
[市民]:誰に電話すれば良いのか教えて欲しい。ある時期からネット上からの問い合わせ先が消えた。
[市民]:発生者責任としては2行だけ追加という結論。中間貯蔵施設の土壌の再拡散については肯定するという確認で良いか。
[東電]:そういう法律が制定されていると認識。法律には「拡散」という言葉はない。
[市民]:それについてどう思うか質問した。
[東電]:肯定という言葉は正しくない。45年までに県外処分すると認識している。
[東電]:法律遵守と言うより、東電としてはどういったことができるのかを含めて対応したい。
[市民]:再拡散しない方法を、敷地内でサイト内で預かるなどという気はあるのか?
[東電]:国と相談しながら進めたい。どういった対応ができるのか。どういった協力ができるのか。
[市民]:メニューを持って行かなければ、話し合えない。そのメニューに、1F・2Fでの保管というのを出して欲しい。
[東電]:具体的話がないので・・・
[市民]:東電が主体的にやろうという主張をすれば良いのではないか
[東電]:色々な考えがあるので、それらを踏まえながら、国と考えていきたい。
[市民]:再利用して欲しいとは言っていない。持って行くとの約束を守って欲しいと言っているだけ。
・除染土運搬のシミュレーション
[東電]:除去土壌に関する被ばく、環境影響等については2024年8月に国が設置した中間貯蔵施設における除去土壌等の再生利用、検討ワーキンググループにて検討され、2025年3月に公表された復興再生利用にかかわるガイドライン等にとりまとめられていると認識しております。詳細については国が公表している復興再生利用に関わるガイドライン等をご確認いただければと考えますが、抜粋をご参考として紹介いたします。
・再生資源化した除去土壌に関してIAEAや国内専門家からの評価の保守性に関する助言等を踏まえ、実証事業での施工実態等を考慮し、施工に関わる作業者、周辺住居者、利用者の想定される被ばく経路について評価計算が載せられております。計算結果は施工時の盛り土中央での作業者の被ばく線量が最大となり、8000Bq/kgの際の被ばく線量は0.93mSv/年となっている。また、同様の盛り土施工完了後においては、盛り土中央の利用者の追加被ばく線量は0.12mSv/年(覆土厚0cmの場合)、0.002mSv/ 年 (覆土厚50cm)の場合となっている、また、自然災害が発生して覆土がすべて流出しその状態が一年間継続したという仮定の試算は、復旧作業者の追加被ばく線量は0.93mSv/yとなり、追加被ばく線量は年間1mSv以下という結果になっております。次に、放射線防護措置運搬基準では「運搬車の全面後面および両側面から1m離れた位置における1cm線量当量率の最大値が100mSv/hを越えないように放射線を遮蔽するなど必要な措置を講ずること」とされている。
・一方、「除去土壌の収集運搬に関するガイドライン」(環境省)では、試算結果から仮に放射性セシウムの濃度が高い(100万Bq/kg)除去土壌を比較的大きめの運搬車に積載した場合でも、運搬車から1m離れた位置での最大の空間線量率は100μSv/hを下回るとされている。中間貯蔵施設への除去土壌の輸送実績において中間貯蔵施設への搬入が開始された2015年3月から2018年3月まで運搬車の全面後面および両側面4カ所において、空間線量率を計測したところ、100μSv/hを越えた車両歯確認されなかったとのことです。
[市民]:20分間書き取りをした、東電が関与しているのか→次回、回答。
[東電]:国のガイドラインが長いので、質問に応じて趣旨に応じて、かいつまんで紹介した。原文から短くなっている。
[市民]:文章で回答できることをいちいち読み上げるのは何故か。
[市民]:2年に一度同じ遣り取りをしている。文書出だされたものにしか文書で回答しないという慣例。
[市民]:文書で出せば文書で回答されるのか? お達しなのだろうが、変更して貰えないか。東電が廃炉作業を行っているという主体性が感じられない。
ぜひ文書で回答してほしいと改めてお願いしたい。文句を言いたくて言っているわけではなく少しでも言い話し合いがしたいと思っている。廃炉作業がどのように進んでいるかを国民がみんな心配している。廃炉の仕方が分からずにやっている状態で、普通の原発を廃炉にするのでさえ心配。 そんな思いで来ている。真面目に真摯にやって欲しい。
[市民]:文書回答をお願いしたい。毎回断られてるが、回答を。→次回、回答。
[市民]:8000ベクレルを基準に計算しているが、事故前まではクリアランスレベルが100だったのが80倍になっている、どう考えているか。関わる人の内部被ばくが心配なので、どう考えているのか知りたい。→次回、回答。
[東電]:復興再生利用に関わるガイドラインに8000ベクレルの考え方の違いが出ている。
[市民]:東電としてどう考えているか?→次回、回答。
[市民]:事故後に決められた基準が安全性を示すものなのかをみんな心配している。
[市民]:昔からのやり方を変えず、にこれほどの迷惑を掛けているのが変わっていない。
[市民]:一度埋めたものをまた運ぶとき、どうやって全国にばらまくのか。そのときの方法は。→次回、回答。
[東電]:ガイドラインに従って、例としてフレコンバッグだったり、遮蔽容器だったりと違いはある。中間貯蔵施設に運搬するノウハウは十分になると書いてある。
⑤ 廃止措置費用の準備状況及び8兆円を超える費用負担の財源を明らかすること。
[市民]:去年、119回特定監視評価検討会の目標時期見直す項目の資料について、説明して欲しい→今回、回答。
[東電]:前回の宿題は、ページ数が多いので参考までに配付した。「はじめに」を読み上げ必要なページに飛ぶこととする。(P.1「はじめに」読み上げ)
「目標時期の見直し」に関する項目 実現すべき姿の変更見直しはない。
[市民]:三つ目の各項目、非常にたいへん。本当にできるのか。
40トンを超える土壌等、容易ではない。労働者がどんどんやめている中でこんなことができるのか。できる理由を聞きたい。
[東電]:P12ゼオライト土嚢等の回収。
現場と机上の検討を随時進め、現場の準備作業。作業の検討は随時進めており、期限を延長している。新たに分かった現場状況に応じており、全く進んでいないわけではない。
技術的設計に要する時間を見て時期の見直しをした。廃炉作業に影響が出るような見直しではない。
[市民]:いままで50年間の第一原発作業員は170万人。
[東電]:当時は200万人。
[市民]:たいへんな作業なので、皆さんがいくら大丈夫と言われても絶望的だと思っている。
[市民]:PMB、HTIなどの線量は?→次回、回答。
[市民]:ロボット作業を行うとあるが、現場以外でシミュレーションを行っている。
遠隔と言っても、労働者はとてもじゃないが無理だと想う。
[市民]:次回、スラリーとSDGSの説明と、資料の残りの継続。→次回、回答。
[市民]:8ページ、原子炉建屋カバーの設置。ここに従事された作業員が死亡したが、他になくなった方や事故はなかったか。ここに関わったかたの死亡例がなかったか知りたい。→次回、回答。
[東電]:カバーの作業で、他に亡くなられた方はいない認識。帰宅後のことは追い切れていない。
[市民]:「hairomichi」誌の階段の写真 。ビルの14階ほどの高さ。5~6個の冷凍剤を背負っての活動は相当キツいはず。
[東電]:エレベーターが25年11月ごろから運用開始している。後追いではあるが予定はあった。
[市民]:26年早々、浜岡原発の審査過小評価の事件があった。その際、基準値振動についてデータがねつ造されていたのは、ある業者に任されていたと聞く。東電も柏崎刈羽の問題も同様に委託しているのか?どういう業者なのか教えて欲しい。
[東電]:具体的な業者名はわからない。
[市民]:伊方原発以外はみんな同じ業者に委託していると聞く。ほとんどこの業者に委託しているとのことだが、東電はどうなのか。
[市民]:柏崎も同様ではないか。過去を見ているとその可能性が高い。委託しているかどうかを教えて欲しい。
燃料集合体やペレット中心部が2000度温度差が大きく損傷しやすい。
燃料集合体の修理を委託しているかどうかを知りたい。→次回、回答。
[東電]:何を確認すれば良いのか?
[市民]:(最初から、もっとはやく)エレベーター設置予定と言ってくれれば良かった。
[東電]:枠がないと設置できないので、言えなかった。
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