藤垂れて立夏の急雨到りけり
2006年 05月 13日
立夏も過ぎた。
あさ、目覚めて、木々が新葉に包まれていく様を、毎日みている。
生え出た間もない若葉が、この2週間で、木全体を覆うほどになった。
みずみずしい若葉だ、新葉が眼にしみるほどに。
窓から見る里山も、山若葉だ。
「柿の葉」の青さを好んだのは、山頭火だったか。
つやつやの萌黄色した柿若葉。

今日は若葉雨。
田に水を引き、代掻きクロぬりをしている、と思っているうちに、
もう田植えも終わり、ツバメが鳴きながら早苗をかすめている。
しばらくにして家に戻り、庭の藤をみた。
藤垂れて立夏の急雨到りけり <臼田亜浪>
