福島原発の被曝労働で7人目の白血病労災申請
2006年 07月 28日
富岡労働基準監督署が「白血病の労働災害申請は、平成18年2月15日に受理した」と7月19日に認め判明した。
これまで全国で、原発施設関連の放射線被曝労働災害の申請数は、今回を含めて15件で労災として認定されたものが10件。
15件中7件が、福島原発での被曝によるもので、3名が死亡した東海村の臨界事故被曝などの高線量被曝を除く11件の低線量被曝の内7件が福島原発に集中しており、放射能汚染の凄まじい実態は明らかである。
今回の申請が明らかになったのは、双葉郡富岡町で35年間、反原発運動を続けてきた石丸さんらが、「原発で働いていた人が白血病になり労災申請している」との情報を受け、7月19日に富岡労働基準監督署に問い合わせて、事実を確認したものだ。
福島原発が営業運転を開始して35年。
原発は、被曝労働という、原発被曝労働者のいのちを削って成り立っている。
配管やシュラウドなどの応力腐食割れとその補修作業による放射線の大量被曝の現実。
この現実を見逃すわけにはいかない。
維持基準の導入による老朽原発の60年運転など、もってのほかだ。
やはり、脱原発の道こそ、急がねばならない。