「体験者に聴くいわきの戦争と遺品展」 21日から24日まで
2006年 09月 18日
心に残るいくさの記憶出版委員会代表、若松紀志子さんは、発刊の辞「戦争を呪う」の一節で、次のように書いている。
「日本中の女性は我が子を、夫を、父親を失って戦争を呪った。日本だけでなく世界の女性も同じ思いをしたに違いない。
今こそ戦争の愚かさ、空しさ、悲しみを声を大にして叫びたい。
今や私たちに残された時間は少ない。」
「私たちに残された時間は少ない」という想いを胸に、心に残るいくさの記憶出版実行委員会が、「体験者に聴くいわきの戦争と遺品展」を開催する。
9月21日(木)から24日(日)の毎日午前10時〜午後4時30分まで、いわき市暮らしの伝承郷で開かれる。いわき市制施行40周年記念事業の一つだ。
23日・24日は、会場の暮らしの伝承郷内の民家園で、「平和の語り部」コーナーが開かれる。これは、市民の戦争体験記「心に残るいくさの記憶いわき」の執筆者が、海外と「銃後」の体験談を語るもの。
24日には、「はだしのゲン」の講談師・神田香織さんも特別出演する。
また「体験会」として、 戦時食の試食、千人針縫い、懐かしい駄菓子、千羽鶴制作、子供たちの遊び、俳句・川柳コーナー等が設けられるほか、「アトラクション」として、 軽音楽会、テーブルマジックなどの用意もある。
心に残るいくさの記憶出版委員会のあとがきは、次のように結んでいる。
「いま、戦争の記憶がだんだん風化しつつある中、いつか来た道へと、どんどん進んでいる昨今を憂えています。」
「『戦争こそ不幸の災いの根源であり、平和な日本を求めて生きる』それは日本国憲法を擁護する意外にないことを感じました。」