憲法公布60周年、映画「日本の青空」がクランクイン
2006年 11月 08日
この映画は、小高町生まれの憲法学者・鈴木安蔵を主人公に、日本国憲法誕生を巡る真実のドラマの核心に迫る劇映画だ。
鈴木安蔵は、京都帝国大学経済学部に在学中の1926年、治安維持法違反第1号「学連事件」で検挙され自主退学後、憲法学の研究を進め、1937年に衆議院憲政史編纂委員、1945年敗戦の年「憲法研究会」案の「憲法草案要綱」を起草し、日本国憲法のGHQ案に大きな影響を与えた。1952年以降は、静岡大学、愛知大学等で教授を務め、1983年79歳で逝去した。
戦後、大日本帝国憲法にかわる新しい民主的な新憲法をという気運の中で、安蔵は高野岩三郎、森戸辰男、室伏高信らと「憲法研究会」の中心となって民間憲法草案作成する。
時の政府が作成した憲法草案は、大日本帝国憲法と基本的には代わらない非民主的ものであったが、「憲法研究会」草案は国民主権、人権保障、男女平等などを謳った民主的なものであった。
政府の新憲法案はGHQ側にはね返されたが、憲法研究会の草案は英訳され、GHQ案に多大な影響を与えた。
「今、‘世界の宝’といわれるこの“平和憲法”を「戦争のできる」憲法に変えてしまおうとする動きがあります。
このような状況だからこそ私たちは、映画の製作・上映運動を通して“平和憲法”の大切さを訴えつづけていく必要性を強く認識し、改憲の動きを止める強いうねりとなることを願い、本映画製作をめざすものです。
一人一人の‘映画づくり’への参加が、大きな“平和づくり”へとつながっていくと確信しています。
どうかみなさまのご賛同、ご協力をお願いいたします。」
(制作委員会)
監督は、「GAMAー月桃の花」などの大沢豊。
キャストは、高橋和也、藤谷美紀、加藤剛、宍戸開。
「日本の青空」ホームページ
http://www.cinema-indies.co.jp/aozora/index.html