事業者は計画断念を!21世紀の森産廃処分場反対で決起集会
2006年 12月 10日
いわき市総合保健福祉センターのホールは立ち見が出る盛況ぶり。
支援団体の紹介では、農協などの生産者団体の他に温泉や旅館など観光関係の団体も紹介され、反対運動の広がりと市民の関心の高さが現れた。
昨年12月27日、いわき市は、市民15万6千人の署名と市議会全会一致の反対決議を受けて、計画地が処分場に不適当と判断、事業者側との事前協議を打ち切ったが、事業者側はこれに抗議するなど計画続行の強硬姿勢をみせ、本年5月、本市に対して設置許可申請書を提出した。
市民側も負けてはおらず、7月、設置不許可を求める各界各層8200余の大変な数の意見書を市に提出した。
9月以降、いわき市は、受け付けた市民意見を審査、専門家からの意見も聴いて、庁内手続きを進め、許可、不許可の処分決定へむけて、現在、詰めを急いでいるものみられる。
しかし、不許可処分となれば、事業者側が、行政処分の不服申し立てを福島県などに申請することや裁判所への提訴が考えられることから、長期戦になるのは必至だ。
10日の集会では、子どもたちの「自然を守ろう」「ゴミを減らそう」というアピールもあり、「21世紀の森を守るため、いわきのきれいな自然を子や孫に残すため、市民の皆様と力を一つにして、事業者が完全に計画を断念するまで、反対運動を続けていく」という集会アピールを採択した。
反対連絡会では、12月20日に市長に対し15,000人分の署名を提出する予定で、市民の反対署名は合計で17万人を超した。