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市が不許可の山一商事産廃処分場、事業資金はスルガ銀行からの融資

山一商事の21世紀の森産業廃棄物処分場は、昨年12月26日、櫛田一男市長が「許可しない」と、不許可の行政処分を行いましたが、2月21日、山一商事が行政処分の不服審査請求を福島県に申請しました。福島県の主宰のもとに弁明書や反論書の提出など所定の手続を経た上で審理が行われ、5月20日頃までには、県の裁決が出されようとしています。

いわき市は、不許可理由のひとつとして、山一商事が「産業廃棄物処理施設の設置及び維持管理を的確に、かつ、継続して行うにたる経理的基礎を有するものであると判断することができない」としました。

そこで、山一商事の資金関係をみてました。
山一商事は、環境省が通知において10%を超えていることが望ましいとしている自己資本比率が0.4%と極端に低く、事業費の99.6%が借入金という歪な財務構造をもち、天龍木材グループの関連会社ですが、天龍木材株式会社のホームページによれば、天龍木材の大株主企業の筆頭はスルガ銀行株式会社、第二位が山一商事の株式の100%を保有するイワキ・クリーン・エンジニアリングとなっています。
山一商事は、事業費の99.6%を他社からの借入れで賄うとしていますが、これはグループ企業である天龍木材、ひいては大株主であるスルガ銀行からの融資を念頭に置いたものです。
県に提出された行政不服審査法に基づく審査請求書によれば、本件事業に係る資金は、ほぼ全てをイワキ・クリーン・エンジニアリング株式会社からの借入れによって賄うこと、及びイワキ・クリーン・エンジニアリング株式会社は、その融資のための資金をスルガ銀行からの融資によって調達する予定であることが記載されています。

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スルガ銀行は、そのホームページによれば、創業は明治28年、本店所在地は静岡県沼津市で、店舗数は18年3月末現在、静岡県と神奈川県を中心に国内119店舗、資本金30,043百万円、従業員1,587人を数えます。
平成18年3月期決算の概況は、経常・当期純利益とも2期連続過去最高―コア業務純益 359億円、経常利益227億円、当期純利益143億円。
スルガ銀行は、地域社会を大変大切にしている金融機関で、地域社会の文化づくりのために文化支援活動を行い、スルガ銀行の本店所在地、沼津市の名誉市民である作家芹沢光治良氏と井上靖氏の文学館を設立・運営。また1973年創設のビュフェ美術館は、現代フランス画壇の巨匠、ベルナール・ビュフェの作品2000点を展示しているとのこと。

また、スルガ銀行は、環境方針を平成17年に制定し、「社会の人々の生活を豊かに、幸せにする、゛コンシェルジュ゛としての企業。スルガ銀行の目指す未来像は、ここにあります。」と宣言し、「環境保全活動に取り組むお客さまを支援し、地域社会の環境改善に貢献します」「環境マネジメントシステムの継続的改善および環境汚染の予防に努めます」「環境に関する法規制およびスルガ銀行が同意するその他の要求事項を順守します」などの5つの環境方針を制定。毎年富士宮市などが開催している富士山清掃にも参加。

このように地域社会を大切にし環境保全を企業の未来像とする企業が、遠く店舗のない福島県のいわき市では、地域社会と環境に重大な影響を与える産業廃棄物処分場建設に全面的に資金提供するのですから、残念至極です。
しかも、全市民の過半数をゆうに超える反対があり、市長が設置不許可処分とした案件です。

わたくしは、スルガ銀行が金融機関として、企業の社会的責任を自覚し、自らの環境方針、そして公共の福祉に合致する行動をとられるよう切に望みます。
by kazu1206k | 2007-04-24 09:39 | 環境保護 | Comments(0)