東京電力は、臨界事故の運転日誌や引継ぎ日誌など情報の公開を。
2007年 05月 13日
以下は、一部始終のメモです。
(申入れ)欠陥ブレーキ=制御棒をやめ、直ちに全原発を停止して安全管理体制の総点検を行うこと。
(回答)BWRの制御棒駆動機構は十分実績があり、構造上問題ない。引き抜けは水圧調整がまずかったからであり、情報を共有すれば大丈夫だ。設備の安全上の問題はない。
(再質問)操作手順の変更で安全は担保されるのか疑問だ。水圧調整を言うが、福島第一原発1から5号機のリターンラインは撤去されているはず、現場をわかっていない、説明せよ。→次回回答
(申入れ)制御棒の引き抜け事故、臨界事故の情報は、東芝などメーカーを含め、全て公開すること。
(回答)3月30日の国に提出した報告書に公開している。
(再質問)一部しか公開していない。福島第一原発3号機の臨界事故を、運転日誌と引継日誌を公開して、説明せよ。→次回回答
(申入れ)BWR原発固有の構造的欠陥を直視して、幹部はじめ社員、メーカーに、臨界安全技術と知識の習得をやり直すこと。
(回答)構造欠陥はない。臨界の知識、技術、再発防止対策など、訓練の場で臨界安全を習得する。これは、申入れの内容通りに対応したい。
(申入れ)過去に遡り、法令違反の全てのプラントは、原子炉設置許可の返上を自主的に行うこと。
(回答)信頼を損ねたことを重く受け止める。4月20日、行政処分の通知受け、適切に対処したい。設備の安全上は問題ないので、設置許可返上や運転自粛は考えていない。
(再質問)法令違反を認めないのか、開き直りでゆるされない。→次回回答
(申入れ)安全無視、法令違反、不正体質、企業倫理欠如の組織的欠陥をただし、トップリーダー等 経営陣は電事連会長を含む全ての役職を辞任し、今後の対応を明確にすること。
(回答)3月30日の社内人事と社内組織の改編で対応する。追加措置は考えていない。
(再質問)3月人事など誰も責任を取っていない。原子力立地本部の現地移転、取締役の家族は現地に居住すべきだという声がある。信頼回復というなら、その前提をつくるべきだ。→次回回答