小名浜配水池で送配水管が破損事故、法面崩落の現場
2007年 09月 26日
漏水により急傾斜の法面が幅約20m、深さ2m、延長約50mにわたって崩落(上の写真、ブルーシートの部分が崩落、シートの下に破損配管、白線部が5m程陥没)、約2,000立方mの土砂が法面下の蓮根畑に流出(下の写真、右側上部が崩落)、一時福島臨界鉄道の線路も冠水して、その脇を流れる鮫川江筋にも土砂の一部が流入し、更にその先の水田にも濁水が流入する被害となった。
バルブ操作で流出は停止したが、一時泉町滝尻地区の約110戸で断水し、赤水が発生した。
小名浜配水池は、標高40m程の小山の頂上部に位置しており、泉浄水場と山玉浄水場からの水を一旦ため、小名浜、玉川、鹿島、中央台、江名の各地区に水道水を配水している。
事故は本管の破損と埋設法面の崩落のため、早期復旧は難しいとみられる。
設置本管は昭和57年頃の埋設とされるが、本管の接合部分の腐食や老朽化によるものか、埋設場所の土質や設置構造の問題なのか、など原因の究明と対策の検討が課題だ。
現在、小名浜配水池水系を大剣配水池水系に切り替えるなどして、小名浜、玉川、鹿島、中央台、江名地区の水量は確保されている。