小・中学校の特別支援学級を訪ねて、学習・活動状況を学ぶ
2008年 02月 10日

訪れたのは、平第一小学校、平第一中学校、植田小学校、植田中学校の4校。
いずれも午前中の授業を参観させていただき、学習のようす、生活や活動の実情をみせていただきました。
文部科学省は、「特別支援教育とは、障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち、幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うもの」とし、平成19年4月から、学校教育法に位置づけられ、すべての学校において、障がいをもつ子どもたちの支援をしていくとしています。
いわき地区特別支援教育研究会の資料によれば、いわき地区特別支援学校・学級は、平成19年度当初で、次のようになっています。
いわき市内小学校の特別支援学級は、37校に50学級でそのうち知的障がいは34学級、情緒障がいは14学級、併せて180名。中学校の特別支援学級は、17校に21学級でそのうち知的障がいは18学級、情緒障がいは2学級、併せて82名となっています。このほか、言語などの小・中学校通級指導教室が8学級。聾学校が4学級。肢体不自由養護学校が平養護学校。知的障がい養護学校がいわき養護学校。
この6年で、小・中学校の特別支援学級の学級数は、39から71となり、在籍者も153から262と増加してきました。通常学級に通う発達障がいを持つ子どもたちも倍増しています。
それぞれ校長先生からも、現状の課題を伺いました。
それぞれの障がいを持つ子どもたちが専門指導をうける特別支援教育ですが、現場で格闘する先生たちの努力に負うところが非常に大きい、と感じました。
文部科学省による小・中学校の特別支援学級の標準定員は8人で、全国の平均は3人ですが、いわき地区では全国平均を超え、定員いっぱいのところもあります。
子どもたちの特性をよく知り、きめ細かい対応をしていくためには、教諭と指導員・介助員の配置数、学級の配置数は大きな課題です。