連合PTA総会、東京・和田中のPTA再編から
2008年 05月 08日

今年の総会では、新会長さんが、5月4日の朝日新聞の「PTAを考える」という、東京の和田中学校でのPTA再編の記事にふれて、「PTAも見直しの時期、大いに議論を」と話していました。
この和田中のPTA再編は、①区のPTA協議会からの脱退、②PTAを中学校を支援する「地域本部」の一部門にする、というもの。
「区のPTA協議会からの脱退」は、PTA役員の負担を減らすため、といいます。
「PTAを中学校を支援する地域本部」は、住民や大学生が放課後や土曜日の活動を支援するものだそうです。
朝日新聞の記事には、和田中地域本部の事務局長、全国PTA問題研究会の事務局長、大阪大学大学院の教授の三人のインタビューが掲載されました。
今回の和田中では学校長の提案で、PTAの基本方針が変更されたようですが、学校長の意見でPTAが左右されているのが実態では、困ったものです。
PTAの組織も、戦後社会構造の変化の現実、実態を示していますが、多様な価値観を持つ保護者が、子どもたちを支え、互いに学び合える場としてのPTAの役割は、今日もその意義を失ってはいないと思います。
「父母と先生の会」の原点に返って、父母と先生、父母間、先生間の対等・平等の議論、関係をつくっていかないと、PTAの現状はますます困難なものになっていきます。
地域社会の再生をめざして、地域の中で格闘する多くの住民もいることも確かです。
そのひとつとして、PTA活動の改善を考えていきたいところです。