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市立病院の改善と地域医療の確保へ、今期最後の質問

いわき市の医療を支えていく上で、市立病院は大きな役割を担っています。英知を結集して、本市の地域医療を確保していく大きな方向性を見いだす時です。いまこそ決断すべきは果敢に決断し、市民の信頼に応えることが必要です。7月28日の一般質問では、市立病院の改善について、今期最後の質問を行いました。
以下はその内容です。

 いわき市民のいのちと健康を守るために、市立病院の改善は緊急の課題です。
 わたくしはこれまでも、たびたび医師不足や救急医療体制、産科小児科医療など市立病院の問題を様々な形で取り上げてきました。
 それは、いわきの地域医療の核として、浜通りの中核病院として、いわき市立総合磐城共立病院をどう維持していくのか、市民の信頼と期待に応える基本的な問題だからであります。

●質問:総務省の公立病院改革ガイドラインによる本年度中策定の病院改革プランは、本市の病院事業中期経営計画を見直し修正する訳ですが、骨子などの策定状況はどうか
■病院局長答弁
公立病院改革プランの策定状況についてでありますが、これまで、病院局内に、専任のプロジェクト・チームを設置し、市長を本部長といたします市立病院改革推進本部を開催したほか、公立病院改革に取り組んだ先進事例の調査や、平成19年度の決算見込みを踏まえた経営分析を行うなど、年度内のプラン策定に向け、鋭意、取り組んでいるところであります。
このたびの改革プランにつきましては、既に策定しております「市立病院改革に係る基本方針」及び「市病院事業中期経営計画」の必要な見直しを行うことにより対処して参る考えであり、その骨子といたしましては、これまでの基本的な考え方を踏まえながら、国の公立病院改革ガイドラインが求める「経営効率化」、「再編・ネットワーク化」及び「経営形態の見直し」の3つの視点に立った病院事業の一体的な改革に向け、検討を進めているところであります。

●質問:病院改革プランの策定にあたって、地域の中核病院として共立病院をどう維持するのかなど、外部有識者はじめパブコメのみでなく市民の意見を聴く場を設けるべきではないか
■病院局長答弁
 公立病院改革プランの基本となります「市立病院改革に係る基本方針」の策定にあたりましては、市民公募委員をはじめ、市内の医療関係者等からなる懇談会からの提言を踏まえるとともに、「市病院事業中期経営計画」につきましては、「基本方針」の行動計画としての位置づけのもと、パブリックコメントを実施し、市民の皆様の幅広い御意見を踏まえ、策定した経緯がございます。
今回のプランにつきましては、市民各界各層の参画のもとで取りまとめられたこれまでの基本的な考え方について、国のガイドラインに基づき一定の見直しを図るものでありますことから、市民の意見を聴く場といたしまして、パブリックコメントを実施するとともに、市議会議員の皆様の御意見も十分に拝聴し、更には外部の有識者の御助言などもいただきながら、適切に対処して参りたいと考えております。

●質問:医師確保について、管理者及び局長、院長は一丸となってどう対応しているのか
■病院事業管理者答弁
 医師の確保につきましては、私をはじめ病院長、各診療科の主任等が様々な機会を捉えまして、主な派遣先である大学医局や福島県への働きかけを継続的に行っているほか、臨床研修医の採用も、大学が学生向けに行います臨床研修病院説明会に本院から指導医、研修医が参加し、積極的に学生への働きかけを行っております。
 しかしながら、現在のところ神経内科など、特定の診療科においては、大学医局においても医師不足となっており、後任医師の見通しが
立たないなど、厳しい状況にあります。
 このような中にあっても局を挙げて一体的に取り組んだ結果、今年度は、本院では、4月に呼吸器内科、血液内科において、7月には心臓血管外科、泌尿器科においてそれぞれ1名が採用でき、診療体制の充実が図られたところであります。
 今後につきましても、医師の確保が困難な状況が予測されますが、継続的な大学医局への医師派遣要請に加え、医師の定着に結びつくような病院の環境づくりを積極的に行って参りたいと考えております。
 また、市外在住の本市ゆかりの医師への働きかけなどの活動も取り組んで参りたいと考えており、私をはじめ、それぞれの部所の責任者が適切な役割分担のもと、病院局一丸となって対応して参りたいと考えております。

●質問:今後の共立病院のあり方も含め、災害拠点病院ながら耐震性に問題のある共立病院の改築は、どう進めるのか
■病院局長答弁
 総合磐城共立病院の中央病棟の一部などの建築物につきましては、「耐震性に疑問がある」と診断されておりますことから、その改築等につきましては、重要な課題であると受け止めております。
 一方、耐震化を含めた市立病院の改築等にあたりましては、相当の費用負担が伴いますことから、当面は病院経営の健全化に取り組んでいくことが、必要であると考えております。
 このため、今後、市立病院を取り巻く経営環境や施設の老朽化の状況などを十分に見極めながら、担うべき機能の整理など、諸条件を整備していく中で、改築等のあり方について充分に検討して参りたいと考えております。
by kazu1206k | 2008-07-31 06:59 | 議会 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k