一宮市立病院の運営を行政視察、市立病院改革の調査
2009年 01月 22日
1月19日から21日まで、愛知県一宮市の一宮市立病院の運営、奈良市の放課後児童健全育成事業「バンビホームの運営」、彦根市の彦根市男女共同参画センター「ウィズの運営」を視察調査しました。
一宮市立病院の運営について。
38万都市の一宮市は、合併で4つの市立病院をもつことになり、ベット数1,113床を効率よく運用し経営改善するため、いわき市同様、平成19年より地方公営企業法を全部適用し病院事業管理者をおいて病院事業の進めてきました。
しかし、医療情勢の悪化、医師不足の中で経営悪化した2病院が、地元の特定医療法人に民間移譲されました。
その一方で、市民病院の救急医療と高次医療への特化を進め、予算額138億円で病床数560床の市民病院の本館立て替え工事中で、3次救急の集中治療センターや母体・胎児集中治療室などの周産期医療センターの設置などの整備も進めています。
医療情勢の悪化で全国自治体病院の8割近くが赤字を抱え、総務省の公立病院ガイドラインによって、再編統合という名の切り捨てにさらされています。
いわき市が現在、市立病院改革プランの市民意見を募集しているさ中の視察でした。
地域医療の実情、民間移譲の経緯、市民病院本館立て替え計画などもお聴きしました。
一宮市も平成20年度12月補正で約77億の累積欠損金を抱えながら、地域医療を守るために果敢に闘っておられました。