いわき地区障がい者就労支援セミナー
2009年 02月 25日
市内の障がい者の就労にかかわる事業者、福祉施設、教育機関で組織する「いわき市障がい者職親会」の主催。いわき市や公共職業安定所などが後援している。
セミナーでは、開会式のあと最初に勤続表彰があり、奨励賞で株式会社ハニーズ12名、株式会社マルト1名の方、永年勤続特別表彰で勤続11年の真行寺さん(株式会社マルト)が晴れの受賞に輝いた。
「私たちの声」と題して、知的障がい、身体障がい、精神障がいの3人の障がい者が、働くことや仕事に対する考えを体験発表した。
それぞれ懸命に仕事をしている様子が伝わってくる。働くことを素直に喜ぶことができる。わたしたちが忘れがちな、忘れている、働くことの喜びが、素直な言葉から伝わり、またひとつ教えて頂いた。
セミナーのスローガンに「ともにはたらく、ともにかがやく」とあるが、3人の障がい者は、生きる輝きに満ちていた。ある女性は、職場で「みなさんがとてもよくしてくれる」「これからも大好きな仕事を頑張っていきたい」と話したが、職場を明るくしているのはこの女性だとわかる。むしろ元気をもらっているのはまわりの仲間であり、私たちである。共に生きることの素晴らしさを感じさせてくれた体験発表だった。
昼食をはさんで、午後は、「自治体との連携のあり方ー優先発注による障がい者雇用」と題して、全国トップの印章店に成長して、障がい者雇用を進める株式会社大谷の大谷勝彦さんが1時間30分の大講演。
その後、「障がい者雇用における自治体の役割」と題して、福島県や公共職業安定所、養護学校などのメンバーによるシンポジウムがあった。
冒頭の開会式で、障がい者の雇用促進を図るため、行政の物品等の発注について障がい者を多数雇用する企業に優先発注する「障がい者多数雇用企業等優先発注制度」の導入について努力していくことなどを、わたしもあいさつさせて頂いた。
就労支援施設で働く障がい者が「月額工賃15,000円で、交通費も持ち出し、働く喜びがもてない」現状を打開していかねばならない。