2017年 06月 20日 ( 1 )

塚前古墳、考古資料館の企画展

 6月30日まで、いわき市常磐藤原町の「いわき考古資料館」でミニ企画展「塚前古墳」が開催されています。
 塚前古墳は、いわき市小名浜林城にある、前方後円墳です。遺跡の現況は、宅地・畑地・荒地で、後円墳の部分のみが残されておりました。これまで、知る人ぞ知る地元の古墳でしたが、5月10日、福島大学の菊地芳朗教授(日本考古学)が古墳時代後期(6世紀中頃)に造られた全長100m級の前方後円墳と発表。「東北にも大和朝廷とのつながりがある首長がいたことを示すものだ。6世紀の東北の繁栄や有力者の存在を再考する必要性が生じた」と意義付けたことからにわかに脚光をあびることになりました。
 昨年10月〜11月、いわき市教育委員会は、民間業者による宅地造成工事に伴い、古墳の構造と規模を確認する目的で発掘調査を実施したところ、後円部の周囲の溝と墳丘盛り土を確認、その径は50mと推定。遺物として多数の埴輪も出土し、6世紀中頃と推定されました。塚前古墳は、東国の古墳時代後期の有力な古墳の一つであることが確認されたものです。
 今年3月、10日間にわたり福島大学による詳細な測量調査が行われ、精緻な測量図が作成されました。この測量調査、市教委による発掘調査、地権者所有の1907年作成の地籍図などに基づき、前方後円墳と確認。全長95〜120m、後円部直径53m、前方部長54〜70m、前方部幅45〜65mと推定されました。後期古墳としては東北第1位、東北全体の古墳全体としては第3位〜8位との指摘。
 浜通りでは、これまで大型の後期古墳が知られておらず、古墳時代から奈良時代に至る東日本の歴史を再検討する必要性が喚起されました。
 市民のみなさんからも、遺跡保存や地域資源としての活用などの声も寄せられていました。今後、9月20日からも、「いわき考古資料館」で企画展「平成28年度発掘速報展」が開催されます。
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by kazu1206k | 2017-06-20 17:36 | 文化 | Comments(0)

佐藤かずよし


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